ラジオの生放送を終えて出てきた岡村隆史。

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ナインティナインの岡村隆史さん(50)が、2020年11月にかねてからお付き合いしていた女性との結婚を発表。『アローン会』メンバーで長年独身キャラだったこともあり、世間は祝福一色になりました。

お相手は14歳年下の30代後半女性。10年来の友人から恋人関係になり、ゴールインとなりました。結婚報告が奇しくも相方の矢部浩之さん(49)の誕生日と重なった今回。50歳という節目の入籍に、「俺も、もしかして」と一縷の望みを感じた男性もいるのかもしれません。

では実際に岡村さんを始め、50代で結婚できた方に共通することはあるのか。今回は3つのアップデートが鍵のような気がします。

50代ともなれば、自分の価値観というのはだいたい固まっているものです。それを“癖がある”と称することもありますが、むしろ癖があるのは年齢を正しく重ねた証拠といえます。

考えてみてください。年齢が上がってもなお自分が定まらず、フワフワしている中年がいたら逆に心配になるというものです。

とはいえ結婚といった別の一歩を50代から踏み出す方は、この“癖”として捉えられがちな自分の個性を1回アップデートしているように思います。

過去取材した50代男性の中には「自分は仕事が第一だから、それを理解してくれる人」と話す経営者がいました。もちろん仕事が第一なのは素晴らしいし良いのですが、その結果として「忙しいときは放っておいてくれること」「家に帰らなくても浮気は疑わないでほしい」「仕事が落ち着いたときには相手するから」と、完全に自分のリズムを1ミリも崩す気のない主張が散見されました。

これってつまり、付き合う前から「俺に合わせられる女性募集」くらいの条件を相手は感じてしまいます。マイルールを頑なに持つのは自由。しかし恋愛をしたいなら、自分の希望が100%尊重される相手への幻想を手放す必要もありそうです。

人は誰しも好みがあります。容姿や性格などなど。でもこの好みが、中には年齢と共にアップデートされない方もいます。もちろん、それで希望のタイプからモテるのであれば良いでしょう。しかしそうでないなら、ある程度のアップデートが必要です。

ちなみに、アップデートされない男性に共通していることが1つあります。それは自分より若い人に上下関係なく囲まれることが多い立場の人です。

そういう意味では、芸能人の好みがアップデートされないのも仕方ないのかもしれません。

要約すると50代にもなって「若い子がいい」とか「セクシーな人がいい」とか言ってる人は、結婚は難しいですよという話です。

ちなみに岡村さんの結婚相手は30代後半とのことですが、岡村さんはもともと「若い子好き」で業界では有名でした。しかしさまざまな経験をしながら、本当の好みをアップデートできたのでしょう。だからこそ、現在の奥様とめぐり会うことができたのかもしれません。

50代で結婚相手を探す方のなかには、「若いころはモテていた」という武勇伝を今も引きずっている男性がいます。そういった方に限って年齢に見合わない茶髪や長髪、若々しすぎるファッションやメッセージの数々を繰り出すような……。また「年齢より若く見られることが多いです」と自称している方もいます。

でも年齢より自分が若く見られるかどうかは、女性が自分の目で判断することです。それを先出しする意味ってあるのでしょうか。

ちなみに50代の男性に求められるのは、正統派なかっこよさではありません。もちろん清潔感は必須ですが、それよりも茶目っ気や包容力の高さ、コミュニケーション力の高さが特に求められるような気がします。

阿部寛さん(56)も遠藤憲一(59)も、みんなかっこよさの中に笑いやドジッ気などの「抜け」があります。むしろ抜け感のない50代は、正統派な20代30代の男性と比べられたら太刀打ちできなかったりします。

魅力の再構築のためにも、いったん自分の今までの評価を手放せる強さが大人の男性には必要なのです。

3つの要素のアップデートを説明しましたが、この3つを正していくことは「これだけは譲れない」という自分の中での大切な要素を見出す行為につながります。

岡村さんの場合はおそらく休養中や失言問題の際、強制的に3つのアップデートがなされたのではと思っています。

おのろけトークが“全然面白くない”岡村さん。そのつまらなさがなんだかたまらなく愛おしく感じた今回の結婚報告ですが、末永く、末永―くお幸せに。

(取材・文:おおしまりえ)