17歳FWの招集を提案したベンゲル監督
 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、ウェイン・ルーニーのケガでFWのメンバー構成に頭を悩ませるイングランド代表のスベン・ゴラン・エリクソン監督に対し、17歳のFWセオ・ウォルコットをドイツに連れて行くようアドバイスした。

 今年1月の獲得以来、ウォルコットを1度もトップチームで起用していないベンゲルだが、ドイツワールドカップを戦うイングランド代表にとって、“アンリ2世”とも呼ばれるウォルコットは大きな武器になり得ると語る。

「ウォルコットは特別な才能を持った選手だ。驚くべき活躍をみせる可能性は十分にある。もちろん大きな賭けではあるだろう。まだ17歳だし、ワールドカップ出場は大きなプレッシャーだ。しかし、スベンが連れて行くというなら、私は止めないよ」

 さらにベンゲルは、ケガの状態に関係なくルーニーを選出するというエリクソンの考えについて「ルーニーは枠を1つ削ってでも連れて行くべき選手。それに、98年大会のフランス代表は、FWが1点もゴールせずに優勝しているんだ。ルーニー復帰に賭けるのも悪くないだろう」と若きエースの選出を後押しした。

 ベンゲルの助言どおりウォルコットの“サプライズ選出”が実現すれば、イングランド代表の未来を背負う“ルーニー&ウォルコット”コンビが早くもドイツで結成される可能性もありそうだ。