右足骨折でドイツワールドカップ出場が微妙となったFWウェイン・ルーニーのポジションを巡り、イングランド代表FW陣の争いが激化している。

 ルーニーの代役としてマイケル・オーウェンのパートナー最有力候補に名前が挙がるのが、リバプールのピーター・クラウチだ。2メートルの長身を誇るクラウチは、ルーニー抜きでも戦えると語る。

「ルーニーの離脱は確かに大きい。ワールドカップのような大会では、トップクラスの選手の力が必要だから。でも、今のイングランドにはワールドカップで勝つためのメンバーが十分揃っている。ルーニーの穴は十分埋められるよ」

 クラウチとスタメンの座を争うのが、トッテナムのジャーメイン・デフォー。ルーニーの復帰を祈っているというデフォーだが、夢のワールドカップ出場にむけ準備は万端のようだ。

「ウェインが1日も早く復帰することを祈っている。イングランドのベストプレーヤーだからね。でも、僕たちはワールドカップで優勝を目ざしている。ウェインにとっては残念だけど、誰かが穴を埋めなくちゃならない。ワールドカップは僕の夢。チャンスをもらえたら、結果を出す自信はあるよ」

 クラウチとデフォー以外にも、チャールトンのFWダレン・ベントや、チェルシーのMFジョー・コールを前線で起用する案まで浮上するなど、イングランド代表のFW争いはいまだ不透明な状況。ルーニー不在の窮地を救う救世主は一体誰になるのだろうか?