ファーガソン監督が食指を伸ばすガットゥーゾ(右)
 マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が来シーズンに向けた強化に本腰を入れはじめたようだ。英国紙『ザ・サン』が伝えたところによると、ファーガソンは、トッテナムのMFマイケル・キャリックの獲得に興味を示しており、近く1000万ポンド(約20億円)のオファーを出す準備を整えているという。

 ファーガソンは当初、リヨンのMFマアマドゥ・ディアッラの獲得に動いていたが、リヨンの設定した移籍金が2800万ポンド(約56億円)と高額のため、ターゲットを急遽キャリックに変更したようだ。一方のキャリックは、トッテナムから提示を受けた契約延長のオファーを現在保留中。契約を2年残しているキャリックだが、トッテナムがチャンピオンズ・リーグ出場を逃した場合、移籍の可能性は一気に高くなるとみられている。

 さらにファーガソンは、ACミランのMFジェンナーロ・ガットゥーゾの獲得にも積極的だ。シーズンを通して中盤のメンバー構成で苦しんだファーガソンは、献身的な働きができるガットゥーゾに注目しており、昨年末に退団したロイ・キーン(現セルチック)の後継者としての獲得を考えているようだ。

 シーズン終盤の脅威の追い上げで、来シーズンの躍進に期待を抱かせたマンチェスター・ユナイテッド。キャリックとガットゥーゾの獲得で中盤センターの強化が成功すれば、覇権奪還に向け大きな前進となりそうだ。