チェルシー戦で負傷し担架で運ばれるルーニー
 右足第4中足骨を骨折し、ワールドカップ出場が危ぶまれているイングランド代表のFWウェイン・ルーニーが、復帰に向け前向きな姿勢をみせた。

 負傷後はじめてインタビューに答えたルーニーは、次のように語った。

「ケガをした時は、正直かなりショックを受けた。でも今はとにかく前向きにやるしかない。マンチェスター・ユナイテッドのスタッフができる限りの治療をしてくれるはずだからね。一日も早く復帰できるよう全力を尽くすよ」

 一方、ケガの状態に関係なくルーニーを選出するとしたイングランド代表のエリクソン監督に対し、マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督は不満を露にした。

「我々はルーニーがドイツに行けるよう全力を尽くすが、プレーできる状態でなければ行かせるつもりはない。エリクソンは6週間で完治して、その後2週間で準々決勝に出場させると言うが、そんなのは夢のような話だ。20歳の選手にこれほど大きなプレッシャーをかけるのはどうか。ベッカム、ジェラード、ランパードなど経験のある選手が責任を負うべきだ」

 この発言に対し、「ファーガソンとエリクソンの間に問題はなく、ルーニー復帰に向け共に協力している」とイングランドサッカー協会が声明を発表するなど、ルーニーを巡る状況は予断を許さない。国民の期待を一身に集めるワンダーボーイは、ドイツのピッチで暴れることができるのだろうか。