残留決定で喜ぶレッジーナ・サポーターに最悪なニュースが伝わった。4月30日に行われたセリエA第36節、ホームで犬猿の仲メッシーナを迎えた“海峡ダービー”で3−0の快勝を飾ったレッジーナ。残留決定に加え、宿敵をセリエBに叩き落した2重の喜びから試合後はサポーターがピッチ上に流れ込んでの大騒ぎ。何事もなく終われば良かったのだがサポーターの一人がメッシーナGKストラーリ(29)の首に殴りかかる暴挙に出た。被害に遭ったストラーリ殴られる瞬間やタンカで運ばれるシーンが何度も中継で流れるなど決定的な証拠もあるだけに言い逃れは出来ない状況。

事態を重く見たスポーツ裁判はクラブに対し5000ユーロ(約70万円)の罰金とホームでの試合を1試合没収することを決定した。対象試合は人気クラブのユベントスを招いた最終戦。イタリア南部のレッジーナ・サポーターにとってユベントスの選手達を間近で見られる機会も少なく、優勝決定戦となる可能性も残していただけに心待ちにしていたサポーターのショックは計り知れない。「2試合残しての残留決定は初めてだ」と大喜びしていたフォーティ会長もユベントス戦剥奪は寝耳に水だろう。たった一人の暴挙が2万人以上の善良なサポーターの楽しみを奪ってしまった。