チェルシー戦で負傷し担架で運ばれるルーニー
 週末の試合で右足中足骨を骨折したイングランド代表のFWウェイン・ルーニー。全治6週間と診断され、ワールドカップ出場が危ぶまれているが、「決勝トーナメントに間に合うのであれば、ドイツに連れて行く」とイングランド代表のスベン・ゴラン・エリクソン監督は『BBC』に語った。詳細は所属するマンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表の間で話し合われるという。

 イングランド代表のワールドカップ初戦は6月10日のパラグアイ戦。ルーニーが完治する予定の6週間後だ。しかし、すぐに出場するのはもちろん難しく、6月24日に始まる決勝トーナメントからの出場が濃厚だ。準々決勝はその7日後に予定されている。

 代表メンバー発表の締め切り期限は5月15日だが、FIFAの規則では、発表後に負傷者が出れば選手の入れ替えも可能だという。しかし、ルーニーには適応されない。

 いずれにせよ、ストライカーの欠場はイングランド代表に大きな影響を与える。上位進出に、この若手FWが欠かせないのは明白だ。2002年日韓ワールドカップでは、直前に骨折したデイビッド・ベッカムが万全の状態で試合に臨むことができず、チームは苦戦を強いられた。それだけに、ルーニー、そしてイングランド代表対する不安は大きい。エースの早期復活を誰もが待ち望んでいることだろう。