アトレティコの歴代FW、2000年以降の「最高の5名と最悪の5名」

写真拡大 (全11枚)

先日バルセロナからウルグアイ代表FWルイス・スアレスを獲得したアトレティコ・マドリー。これまで多くのストライカーが活躍してきた。

今回は『Squawka』の「2000年以降にアトレティコ・マドリーで所属したFWランキング」から、ベスト5とワースト5を紹介する。ただ対象となるのは少なくとも10試合以上プレーした選手FW18名のみだ。

▽ベスト5!

5位:ディエゴ・フォルラン

アトレティコ・マドリー所属:2007〜2011年

出場数:198試合

ゴール数:96

マンチェスター・ユナイテッドで失敗したフォルラン。リーガのビジャレアルに移籍した後、ストライカーとしての能力を証明した。

そして2007年にアトレティコ・マドリーへと移籍し、2008-09シーズンにはリーガの得点王、そし欧州ゴールデンシューを受賞するなど大活躍。198試合で96ゴールとかなりのレートでネットを揺らしている。

4位:ジエゴ・コスタ

アトレティコ・マドリー所属:2007〜09年、2010〜2014年、2018年〜

出場数:209試合

ゴール数:81

ジエゴ・コスタがアトレティコ・マドリーに抱く愛情は疑う余地がない。ファンもその見返りに彼をアイドルとしている。2013-14シーズンに決めた27ゴールは、クラブをリーガ優勝へと導いている。

チェルシーで3シーズンプレーした後、アントニオ・コンテ監督と対立して復帰。2018年のUEFAスーパーカップで勝利に貢献して以降はなかなか一貫性を見せられていないが、スアレスとの最恐コンビはなんとも魅力的だ。

3位:アントワーヌ・グリーズマン

アトレティコ・マドリー所属:2014〜2019年

出場数:257試合

ゴール数:133

フランスで育ったものの、母国では体が小さすぎて認められなかったグリーズマン。スペインに渡ってレアル・ソシエダで育ち、2014年にアトレティコ・マドリーへとやってきた。

それ以降クラブの有力なストライカーとして驚くべき速度でゴールを決めてきた。そして2019年には様々な騒動の末にバルセロナへと移籍したが、アトレティコ時代の輝きはまだ取り戻せずにいる。

2位:ラダメル・ファルカオ

アトレティコ・マドリー所属:2011〜2013年

出場数:91試合

ゴール数:70

モナコへの移籍後に深刻な怪我を負うまでは、世界で最も威圧的で強烈なストライカーであった。FCポルトで数多くのゴールを決めて話題を集めたあと、アトレティコ・マドリーに加入した。

そのペナルティーエリアでの狡猾な動き、シュートに持ち込むアイデアの数々、アトレティコのナンバー9として卓越したプレーを見せた。

1位:フェルナンド・トーレス

アトレティコ・マドリー所属:2001〜07、2015〜2018年

出場数:404試合

ゴール数:129

アトレティコ・マドリーの下部組織から育った至宝であり、最も成功を収めたストライカーであろう。驚異的な若者としてクラブのシンボルとなり、まるでレアル・マドリーにおけるラウール・ゴンサレスのようだった。

2007年にリヴァプールへと移籍した後もアトレティコへの愛を捨てることはなく、2015年にミランから7年半ぶりに復帰した。404試合に出場して129ゴールという数字は決して強烈ではないが、その存在感と魅力がアトレティコ・マドリーのブランドを大きく高めてくれた。

▽ワースト5!

5位:マテヤ・ケジュマン

アトレティコ・マドリー所属:2005〜06年

出場数:30試合

ゴール数:8

PSVアイントホーフェンで圧倒的な得点力を発揮したケジュマン。欧州でも最も恐れられるストライカーの一人であり、ロマン・アブラモヴィッチがオーナーとなったチェルシーが大枚を叩いて獲得した。

プレミアで失敗した彼は1年で退団を決意するも、530万ポンド(およそ7.1億円)で加入したアトレティコ・マドリーでもそれほど活躍するまでには至らなかった。

4位:フローラン・シナマ=ポンゴル

アトレティコ・マドリー所属:2008〜2010年

出場数:57試合

ゴール数:7

育成の名門ル・アーヴルから2001年にリヴァプールへ加入した時、シナマ=ポンゴルには多くの期待が寄せられていた。しかしジェラール・ウリエ監督にもラファエル・ベニテス監督にも使われなかった。

2006年にレクレアティーボへ移籍した彼は才能の片鱗を見せつける2年連続の2桁ゴールを達成。アトレティコ加入時にはフォルランが怪我をしていたために5試合4ゴールという極めて素晴らしいスタートを切ったが、その後失速した。

3位:ミスタ

アトレティコ・マドリー所属:2006〜2008年

出場数:45試合

ゴール数:6

かつてレアル・マドリーの下部組織に所属していたミスタ。後にテネリフェでブレイクし、バレンシアでストライカーとして才能を開花させた。その強烈な左足でのシュートはリーガファンを熱狂させた。

そして2006年にはアトレティコ・マドリーに加入したものの、それほど重要な役割は任せられなかった。リーガでは2年でわずか3ゴールとなり、デポルティーボへとフリーで去っていった。

2位:ニコラ・カリニッチ

アトレティコ・マドリー所属:2018年〜

出場数:24試合

ゴール数:4

2018年にミランからアトレティコ・マドリーへと加入したカリニッチ。攻撃陣の厚みを加え、そのサイズと機動性によってまともなプレーを見せた…ようにも見えた。

しかし結局彼は大きな失望を残し、1年でローマへとローン移籍。セリエAでも活躍は出来ず、結局今季アトレティコ・マドリーに帰ってきた。ルイス・スアレスが加入したので、もう活躍の場がないだろう。

1位:ジャクソン・マルティネス

アトレティコ・マドリー所属:2015〜2016年

出場数:22試合

ゴール数:3

ラダメル・ファルカオと同じようにFCポルトで大活躍をしたあとにとんでもない額でアトレティコ・マドリーへとやってきたコロンビア代表FW。違ったのはスペインでの活躍度合いだけだった。

【関連記事】「この10年でアトレティコが売った選手、ベストイレブン」

わずか半年間でのプレーで3ゴールに終わり、そのまま中国の広州恒大へと移籍。結局アジアでもそれほどインパクトを残せず、怪我ばかりのキャリアとなっている。昨季はポルティモネンセに所属していたが、現在はフリーエージェント。歌手としても活動している。