ベッケンバウアー案に伊代表ピンチ

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6月9日開幕のドイツW杯を目前にしてアズーリ(イタリア代表)に注意警報が発せられた。バイエルン・ミュンヘン会長でドイツW杯組織委員長を務めるフランツ・ベッケンバウアー氏が今大会での“シミュレーション行為”を厳しく罰する方針を提案した。

ペナルティ・エリア内でいかにもファウルを受けたかのように転倒する行為に代表されるシミュレーション行為。年々上達する役者達の演技にベッケンバウアー氏の堪忍袋の緒が切れた。「一時期、我々ドイツ代表はイタリア代表のシミュレーション行為により頻繁にイエローを貰う羽目にあっていた」と切り出した同氏は続けて「ここ最近はシミュレーション行為が世界中に蔓延している」と苦言を呈した。

セリエAを筆頭に最近の試合では様々なシミュレーション行為が目立つ。自分からドリブルを仕掛けた選手が相手にとられた後にピッチ上にうずくまるなど、プレイが中断するケースも多い。相手選手に対しボールを外に出すよう促す選手もいる。確かに危険なケースがある時もあるが、プレイ中断の判断を下すのは本来審判の仕事であるはず。フェアプレイの名の下に計算付くの狡賢さが見え隠れしている。

かつて皇帝の名で馳せたベッケンバウアー氏は今大会でのシミュレーション行為に対し、1万ユーロ〜25万ユーロ(140万円〜3500万円)の罰金を課す必要があると厳しい処罰を訴えている。