まるで異世界に通じるトンネルのような不思議な光景が、ツイッターで話題となっている。


どこに通じているのか(画像は伊藤雄一@yuichi_itohさん提供)

山ではなく、青空をバックに突然現れた入り口。先が見えないが、いったいどこに繋がっているのか...。入ったら最後、もう2度と戻ってこれない気がする。

この写真を投稿したのは、大阪で大学教員をしている伊藤雄一(@yuichi_itoh)さん。2020年7月11日に、

「去年、北海道を旅した写真を何となく眺めてたら、一瞬、脳がバグった」

とコメントを付けて投稿したところ、15日夜時点で12万6000件を超えるいいねが寄せられるなど、大きな注目を集めている。

しかし、いったいこれは何なのか...。

その正体は...

実はこれ、どこかへと繋がるトンネルではなく、「スノーシェルター」と呼ばれるもの。

国土交通省北陸雪害対策技術センターの資料によれば、吹雪が特に厳しい区間に設置される。道路や路線を覆って、吹きだまりなどが防ぐ役割がある。

伊藤さんによれば、写真の場所は北海道小清水町を走る道道102号。雲の流れや空全体が美しかったことから、助手席に座っていた同行者が撮影したという。


中の様子(C)Google


スノーシェルターがある区間の航空写真(C)Google

「脳がバグった」と投稿した理由については、

「まるで空にぽっかりと異空間に繋がるような穴が開いているように見え,見間違いかと思いました」

とのこと。北海道には何度も訪れ、スノーシェルターも複数回見ているが、このように不思議な写真が撮れたのは初めてだという。

この光景にツイッターでは、

「何がなんだかわからない...誰か解説はよ...」
「普通の空に見えるけど実はまだトンネル内で空のペイントがされた空間にいるのかという錯覚を起こした」
「日常に突然あらわれる非日常感が良いですね」
北海道は広過ぎるのでこーゆーワームホールがないと車で移動とかできないんですよ!」

といった声が寄せられている。

スノーシェルターのない地域に住む人からしたら、混乱するのも無理はない。北海道に行ったらぜひ青空の下、通ってみたいものだ。