Jリーグ、無観客中はサポーター旗の掲出禁止「本当に苦しい思い」

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Jリーグのチェアマンを務める村井満氏が9日、実行委員会後にオンライン会見を行い、再開・開幕後の無観客開催中において、応援旗掲出の禁止方針を示した。

新型コロナウイルスの影響で2月下旬から中断が続くJリーグは27日からJ2リーグとJ3リーグ(開幕)を皮切りに再開。J1リーグは7月4日からのリスタートが決まっている。しかし、政府の方針にも則り、観客を迎え入れての試合は7月10日からの見込み。無観客の間、ファン・サポーターから応援バナーを預かり、スタジアムを飾る案が議論されたが、安全管理の観点から見送られたようだ。

村井チェアマンは「Jリーグを待ち望むファン・サポーターの気持ちを大切にする一方で、皆様の健康を守りきらないといけないという部分も考慮した。ファン・サポーターが旗を持ち込み、スタジアムに設置したり、掲出したりして、そこに密集を作り、感染を招いてしまってはいけない」と語り、次のように続けた。

「大なり小なりの旗をお預かりしたとき、消毒等の十分な配慮が行き届くかどうか非常に微妙ななかで、ファン・サポーターとクラブスタッフが接点を持ってしまう」

「様々な関係者を守るという観点から、サポーターに掲出物をお持ちいただくのは短い期間だが、無観客の間、ご遠慮いただこうということになった」

「本当に苦しい思いで、気持ちも尊重しているが、安全管理の観点から合意した。また、クラブが自己管理下で行うものに関しては対象外であると申し合わせている」