【J歴代最強チーム番付】ベスト3のうち1位と3位にランクインしたクラブは?
5月28日発売のサッカーダイジェストでは、『Jリーグ歴代最強チームはどれだ?』と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“歴代最強チームベスト3”を選んでもらっている。 そこで選者50人の回答結果をポイント形式で集計。(1位に選ばれたチームに3Pts、2位に2Pts、3位に1Pt)。上位10チームは以下の通りだ。
1位:2002年のジュビロ磐田 53Pts
2位:1993年のヴェルディ川崎 36Pts
3位:2001年のジュビロ磐田 18Pts
4位:2009年の鹿島アントラーズ 16Pts
5位:2019年の横浜F・マリノス 14Pts
6位:2011年の柏レイソル 11Pts
7位:2006年の浦和レッズ 10Pts
8位タイ:2005年のガンバ大阪 8Pts
8位タイ:2008年のガンバ大阪 8Pts
8位タイ:2017年の川崎フロンターレ 8Pts
1位に輝いた02年の磐田は第1、第2の両ステージを制し、完全優勝を果たしたJリーグ初のチーム。実際に対戦した経験のある選者は、彼らの“圧倒的”な強さに衝撃を受けたという。
02年に柏でプレーしていた玉田圭司(現・長崎)は「当時プロ4年目でようやく試合に絡めるようになった僕が、『あ、プロのトップレベルってこんなに強いんだ』」と痛感させられたという。
FC東京の一員として対戦した石川直宏は次のように語る。
「本当に強かったです。特に覚えているのは、FC東京が1-6で敗れたアウェーゲーム。高原(直泰)さんに4点決められて『もう勘弁してくれ』って、そんな絶望感を味わった試合でした。当時の高原さんはFWとして突出していましたね。パワー、技術はもちろん、スペースへの抜け出しも抜群。止める術がなかった印象です」
他にも名古屋に所属していた楢粼正剛からは「まさにやりたくない相手で、正直、勝てる気がしなかった」。浦和に所属していた福田正博からは「ボールを触らせてもらえなかったし、守備しかできずにプライドも自信もすべて奪われた。2度と戦いたくない(笑)」と対戦相手からの称賛は続く。
まだプロ入りする前の宇佐美貴史にも衝撃だったようで、「面白いとか強いとかより、子供心に『かっこいい‼』印象を持った唯一のチーム」と表現。大谷秀和は「ちょうど僕は翌年からプロ入りが決まっていた年で、『この人たちと試合をするのか』というワクワクした想いの反面、ちょっとゾッとするような気持ちも(笑)」と当時を振り返った。
また、GKのヴァン・ズワムを除き、スタメンはシーズンを通してほとんどが日本人選手だったのも印象的だった。
「助っ人に頼らずにボールをつないで相手を圧倒していた戦い方で、ある意味、日本の進むべき方向を示してくれたチーム」(福田氏)
「フィールドプレーヤーの全員が日本人で、影響力のあった名波浩を中心に良いサッカーして結果を残したことを評価したい。それはJリーグ発足の主旨でもある日本サッカー、ひいては日本代表の強化につながったと思うからね」(松木安太郎)
最後に当時、磐田でレギュラーとして活躍していた福西崇史のコメントを紹介しよう。
「自分がいたチームだから言いづらいけど、それでもやはり02年の磐田は強かったと思います。負ける気がしなかったし、主導権を握られることもない。当時の“ゴン・タカ”(中山雅志と高原直泰)は強烈で、誰も止められなかった」
02年の磐田は対戦相手、観客、チームの一員、誰もが認める強さで、日本サッカーの高い可能性を示した点も評価につながった。今後、彼らを超えるチームは出てくるのだろうか。28年目を迎えたJリーグから目が離せない。
構成●サッカーダイジェスト編集部
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号
1位:2002年のジュビロ磐田 53Pts
2位:1993年のヴェルディ川崎 36Pts
3位:2001年のジュビロ磐田 18Pts
4位:2009年の鹿島アントラーズ 16Pts
5位:2019年の横浜F・マリノス 14Pts
6位:2011年の柏レイソル 11Pts
7位:2006年の浦和レッズ 10Pts
8位タイ:2005年のガンバ大阪 8Pts
8位タイ:2008年のガンバ大阪 8Pts
8位タイ:2017年の川崎フロンターレ 8Pts
02年に柏でプレーしていた玉田圭司(現・長崎)は「当時プロ4年目でようやく試合に絡めるようになった僕が、『あ、プロのトップレベルってこんなに強いんだ』」と痛感させられたという。
FC東京の一員として対戦した石川直宏は次のように語る。
「本当に強かったです。特に覚えているのは、FC東京が1-6で敗れたアウェーゲーム。高原(直泰)さんに4点決められて『もう勘弁してくれ』って、そんな絶望感を味わった試合でした。当時の高原さんはFWとして突出していましたね。パワー、技術はもちろん、スペースへの抜け出しも抜群。止める術がなかった印象です」
他にも名古屋に所属していた楢粼正剛からは「まさにやりたくない相手で、正直、勝てる気がしなかった」。浦和に所属していた福田正博からは「ボールを触らせてもらえなかったし、守備しかできずにプライドも自信もすべて奪われた。2度と戦いたくない(笑)」と対戦相手からの称賛は続く。
まだプロ入りする前の宇佐美貴史にも衝撃だったようで、「面白いとか強いとかより、子供心に『かっこいい‼』印象を持った唯一のチーム」と表現。大谷秀和は「ちょうど僕は翌年からプロ入りが決まっていた年で、『この人たちと試合をするのか』というワクワクした想いの反面、ちょっとゾッとするような気持ちも(笑)」と当時を振り返った。
また、GKのヴァン・ズワムを除き、スタメンはシーズンを通してほとんどが日本人選手だったのも印象的だった。
「助っ人に頼らずにボールをつないで相手を圧倒していた戦い方で、ある意味、日本の進むべき方向を示してくれたチーム」(福田氏)
「フィールドプレーヤーの全員が日本人で、影響力のあった名波浩を中心に良いサッカーして結果を残したことを評価したい。それはJリーグ発足の主旨でもある日本サッカー、ひいては日本代表の強化につながったと思うからね」(松木安太郎)
最後に当時、磐田でレギュラーとして活躍していた福西崇史のコメントを紹介しよう。
「自分がいたチームだから言いづらいけど、それでもやはり02年の磐田は強かったと思います。負ける気がしなかったし、主導権を握られることもない。当時の“ゴン・タカ”(中山雅志と高原直泰)は強烈で、誰も止められなかった」
02年の磐田は対戦相手、観客、チームの一員、誰もが認める強さで、日本サッカーの高い可能性を示した点も評価につながった。今後、彼らを超えるチームは出てくるのだろうか。28年目を迎えたJリーグから目が離せない。
構成●サッカーダイジェスト編集部
【詳細情報】2020年6月11.25日合併号