16日、ドイツのブンデスリーガがヨーロッパのリーグの中で先陣を切って再開しました。たくさんの人が待ち続けた日がついに来ました。リアルタイムでサッカーが見られることの喜びを噛みしめていた人も多かったことでしょう。

もっとも新型コロナウイルスが広がる前のとおりとはいきませんでした。多くの感染対策が練られていて、これが今後、他の国がリーグを再開するときの基準になるのではないかと思います。

交代できる回数はハーフタイムを含めて4回(ハーフタイムに交代がなければ3回)、選手交代は5人まで、というサッカーのルールに関する部分もありますが、試合運営に関することなども多数工夫がされています。

無観客で開催されるということだけではなく、たとえば集合写真の撮影なし、ボールボーイの数を減らす、カメラマンの数を減らす、選手のスタジアム入りは自分の車で、記者会見はリモートで、など、これまでとは違ったやり方です。

僕が一番ビックリしたのは、いろいろなクラブが全体練習再開後10日間前後で試合だったということでした。これなら日本でも全国の緊急事態宣言が解除されたら、すぐにJリーグが再開できるのではないかと考える人もいるかもしれません。

ただ、ヨーロッパと日本とでは事情が違います。ヨーロッパはリーグ戦の終盤でした。体やコンビネーションも出来上がっていた中での中断だったのです。ところが日本はシーズンがスタートしたばかりで、ここから体もチームも作るところでした。シーズン序盤の、まだピークはしばらく先という期間だったため、急に再開するというのは現実的ではないでしょう。

もちろん急いで再開することは可能かもしれません。ですが、他の国に合わせる必要はないし、今さら1、2週間早めるよりも、しっかり状況を見ながら再開したほうがいいかと思います。今さら焦る必要はありません。何より、選手が安心して安全にプレーできることが最優先です。

もっとも、それでも韓国やドイツでリーグが再開されたことで、やっと普通の生活に近づく第一歩が踏めた気がします。今は再開される日を楽しみにじっくり待ちましょう!!