過去のミスを明かしたユルゲン・クロップ監督

写真拡大

 リバプールユルゲン・クロップ監督がドルトムント時代にFWサディオ・マネを獲得しなかったことをミスと認め、自分自身を殴りたい心境だったと明かした。イギリス『デイリー・スター』が伝えている。

 マネは2016年夏にサウサンプトンからクロップ監督率いるリバプールに移籍した。加入1年目から主力としてプレーし、昨季はクラブとして14年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献。今季はここまでプレミアリーグ26試合で14ゴール9アシストを記録し、首位を独走するリバプールをけん引している。

 今でこそ強い信頼関係で結ばれる2人だが、クロップ監督はドルトムントを指揮していた2014年、当時ザルツブルクに所属していたマネの獲得チャンスがありながらも見送っていた。

 クロップ監督は当時の決断を今も後悔している。自身が「ミスを犯した」と振り返った獲得失敗の原因の1つは、マネとの初対面時にあったようだ。

「彼は帽子を斜めにかぶり、頭には今のような金髪のラインが入っていた。駆け出しのラッパーのような姿だったんだ。私は『彼と話をする時間なんかない』と思った。私は間違っていた!」

「ドルトムントでは、このポジションに2人や3人ではなく、1人の選手しか入れることができなかった。だから、この瞬間にぴったりとフィットする選手が必要だったんだ」

 同年9月にザルツブルクからサウサンプトンに移籍したマネは、加入初年度からプレミアリーグで活躍。2015年5月には3分間でハットトリックを達成し、リーグ最速記録を打ち立てた。

「私は自分自身を殴りたかった。でも次のチャンスがあることをすでに知っていた」

 その後、クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任。そして2016年6月、アフリカ人史上最高額となる3400万ポンド(約44億円)でマネをリバプールに招き入れたのだった。