Suicaの発行枚数が8000万枚を突破
JR東日本は、昨年12月末時点でSuicaの発行枚数が8000万枚を突破し、8139万枚に到達したと明かしました。昨年9月末は7950万枚でした。

また、月間のSuica等交通系電子マネーの利用件数は、昨年12月の時点で2億5261万件となり、過去最高を更新しました。QRコード決済「PayPay」の月間利用件数である1億回を遥かに上回ります。(この数字は店舗での決済だけでなく、Suicaは鉄道の乗車等を、PayPayは送金等も含んでいます)

JR東日本Suicaの共通基盤化を推進しており、昨年9月には訪日外国人向けICカード「Welcome Suica」を販売。昨年10月には「キャッシュレスポイント還元事業」に参加しています。また、Suicaの鉄道利用で「JRE POINT」が貯まるキャンペーンや、タクシーや飲食店を中心に加盟店開拓を継続して行ったことなどが、利用の増加に貢献したと説明します。

今後については、3月に全線復旧するJR常磐線において、Suicaエリアを拡大する準備を推進。また、3月末に「えきねっと」等のインターネット予約で、新幹線をチケットレスで利用できる新たなIC乗車サービスを開始します。

▲昨年9月末時点までの推移。利用は順調に伸びていることがわかる

8139万という発行枚数は、JR東日本が管轄する関東・東北の全人口(約5200万人)を遥かに上回る規模です。

Suicaは現状、オートチャージが自社クレカに限定されていたり、残高が2万円までしかチャージできないといった課題があり、さらなる利便性向上を求める声もあります。