「蒲田駅で電車止まった時に ホームで拍手が起こった
なんだろって思って見たら...」

2020年1月23日、ツイッターユーザーのあんな(@annin_0321)さんによるこんな投稿が、注目を集めている。JR蒲田駅で、一体何が起きていたというのだろうか。


同僚から温かいメッセージ(画像はあんな@annin_0321さん提供、一部加工)

窓の外にはホームに集まる駅員たち。手には横断幕のようなものを持っている。

そこに書かれているのは、

「神田駅で3年間頑張れ!
3年後また共に働き、京浜のハンドルを握ろう!
○○(編注・運転士の名前)ラストラン
大田運輸区有志一同」

というエール。当の運転士も驚いたことだろう。

乗客にとっては名前も知らない運転士の異動だが、どこか心温まる光景だ。投稿主のあんなさんは、

「こんなん電車止まった瞬間に みんな居たら泣けるやろな...なんかほっこり素敵」

と投稿。他のユーザーからは、

「地元駅でこんな感動がっ!立ち会いたかった〜」
「この場に鉢合わせたら、やっぱり拍手に付き合うだろうなぁ」
「このクソ世知辛い世の中でまだこんな感動的なことがあるンだなと目頭が熱くなりました」

といった声が寄せられている。

有志の社員によって実施

しかし、これはいったいどういう状況なのか。書かれている文章からは、京浜東北線の運転士が、この運行を最後に別の駅へ異動するということが伺える。

さらに奥には、その運転士の写真らしきものを貼り「がんばれ」と書いたお手製の紙を持った駅員らが立っている。駅員らの熱いメッセージに、運転士も背中を押されたことだろう。

Jタウンネットは1月30日、JR東日本の広報担当者に取材を試みたが、個人の異動に関して詳細は答えられないとのこと。しかし運転士が異動になることは確かで、今回の出迎えは有志の社員によって行われたと明かした。

担当者はこのような有志による出迎えについて、

「お客様にご迷惑をお掛けしないように配慮してやっています」

と説明。今後もし、このような状況に遭遇したら、共に拍手で送りだしたいところだ。