一期一会が入居していたビル(写真中央、帝国データバンク撮影)

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 (株)一期一会(TDB企業コード:989973397、資本金3500万円、東京都港区西新橋1-9-1、登記面=東京都世田谷区深沢3-28-24、代表本間義彦氏)は、1月23日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は樋口達弁護士(東京都千代田区麹町5-1、大手門法律会計事務所、電話03-6261-0058)。

 当社は、2008年(平成20年)7月に設立された。当初、ファッションブランドの商標権の管理などを目的に(株)アマゾナスの商号で設立されたが、2010年8月に本間義彦氏が代表に就任すると同時に現商号に変更。同氏の飲食店のコンサルティング案件を複数手がけた経歴を生かし、2015年10月に揚げたての天ぷらを立ち飲みスタイルで提供する「喜久や」恵比寿店をオープンした。20〜40代の女性をメインターゲットに、外観や内装にこだわり、女性だけでも入店しやすい雰囲気が人気を博し各メディアで取り上げられるなど、東京や大阪など5店舗まで拡大。2018年6月期には年売上高約3億2900万円を計上、2018年11月には川崎市にテイクアウト専門店も出店していた。

 しかし、業容拡大に伴う設備投資負担が重く、資金繰りは悪化。店舗売却等のリストラで事業規模は大幅な縮小を余儀なくされ、今年1月10日には昨年就任したばかりの取締役が2名辞任していた。

 負債は現在調査中。

 なお、立ち飲み天ぷら居酒屋「喜久や」は別会社が運営を継続している。