データを物理的に持ち運びしたり、PCを圧迫するデータを避難させたりするのにぴったりな外付けSSDにとって重要なのは、「容量」と「データの転送速度」です。しかし、Samsungは外付けSSDの「セキュリティ」にも注力しており、新たに指紋認証機能付きの外付けSSD「Portable SSD T7 Touch」を発表しています。

Samsung’s new external SSD has a built-in fingerprint reader for extra security - The Verge

https://www.theverge.com/2020/1/8/21057206/samsung-t7-touch-external-ssd-built-in-fingerprint-reader-extra-security-biometric-ces-2020

Samsungが発表した「Portable SSD T7 Touch」は、外付けSSD本体に指紋認証センサーが搭載されており、内部のデータを生体認証で保護できるというもの。生体認証でのセキュリティ機能が搭載されていないPCであっても、データをよりセキュアに扱えるようになります。

最大4つの異なる指紋を登録できるという「Portable SSD T7 Touch」の公式ムービーがYouTubeで公開されており、Samsungのイメージする使用シーンなどがわかる内容となっています。

Portable SSD T7 Touch | Samsung - YouTube

ヘルメットをかぶった女性が登場。



そのポケットに入っているのがPortable SSD T7 Touch。



スケートボードでアクティブに遊んでいると……



Portable SSD T7 Touchが落下。Portable SSD T7 Touchはコンパクトかつ堅牢な設計となっており、最大2メートルの高さから落下しても問題なし。



スマートフォンとサイズを比較するとPortable SSD T7 Touchの方が二回りほどコンパクト。



見た目はこんな感じで、青色に光っているLEDインジケーター部分が指紋センサーとなっています。インジケーター部分は指紋認証の他に、データ転送が行われていることを表す役割も担います。



カラーバリエーションもあります。



PCと接続した際のUIは以下の通り。画面上には「Portable SSD T7 Touchの指紋センサーに指を置く」イラスト。



イラストの通りに指を置くと指紋認証が行われ、データ転送が可能に。Portable SSD T7 Touchに登録できる指紋の数は最大4つ。



そのため、個人での利用だけでなくチームでPortable SSD T7 Touchを利用し、データを安全に共有することも可能です。



また、SSDなのでHDDよりも最大9.5倍もデータ転送が高速。Samsungの外付けSSDとしては1世代前のものとなるSamsung ポータブル SSD T5(最大転送速度540MB/s)と比較すると、転送速度は約2倍。



スマートフォンで撮影したムービーデータを……



Portable SSD T7 Touch経由でPCに転送することもできます。Portable SSD T7 TouchはPC/Mac/Androidといった異なるプラットフォームを横断した利用が可能。なお、搭載されているポートの種類はUSB-Cのみです。



Portable SSD T7 Touchの最大書き込み速度は1000MB/s、最大読み取り速度は1050MB/sです。



Portable SSD T7 Touchは2020年1月後半の発売を予定しており、想定価格は500GBモデルが129.99ドル(約1万4000円)、1TBモデルが229.99ドル(約2万5000円)、2TBモデルが399.99ドル(約4万4000円)です。さらに、指紋認証センサーのないモデルも2020年第2四半期にリリースされる予定となっています。