オタクが多そう...」。そう聞いて思い浮かぶ都道府県は、一体どこだろうか。

ぱっと思いつくのは秋葉原(東京都・千代田区)だろうか。日曜日ともなれば「ホコ天」(歩行者天国)化し、アニメ・漫画関連グッズを持ち歩く人で溢れかえる。美少女ゲームの広告なども街中に踊っていて、まさにオタクの聖地といった雰囲気だ。

だが、東京都以外にも、オタクが密集する場所は数多くあるだろう。

そこで、Jタウンネットでは、「オタクが多そうな都道府県といえば、どこ?【都道府県別投票】」(2019年10月17日〜12月12日、総得票数は2005票)というテーマでアンケート調査を実施した。

全国の読者が選んだ結果を見ていこう。

オタクショップとの関連を徹底分析



やはりというべきか。

他県を大きく引き離し1位に輝いたのは、東京都(1003票)だった。1地域で全投票の過半数を獲得するなど、まさに圧倒的すぎる結果となった。

前述の秋葉原という存在。アニメ「デュラララ!!」の聖地とも知られ、「乙女ロード」と言われる女性を対象にしたアニメグッズを扱う店が密集する池袋(豊島区)も抱える東京都。「サブカルの聖地」として知られる「中野ブロードウェイ」も欠かせないだろう。

2位は埼玉県(333票)だ。東京へのアクセスがいい、大宮駅周辺には、アニメや漫画、同人誌(二次創作物)などを扱う「アニメイト」や「らしんばん」、「メロンブックス」、「ゲーマーズ」などの店舗が立ち並ぶ。専門店が多い場所ほど、オタクが活発であるという推論が成り立つのだろうか。

Jタウンネットは、全国47都道府県の専門店リストを作成した。下記をご覧いただきたい。


内訳は、各専門店公式サイトを参照

みなさんどう思うだろうか。薄いオレンジ色で塗ったのは、ランキング5位までにランクインしている地域だ(3位に千葉県(107票)、4位に愛知県(75票)、5位に神奈川県(63票))。

首都圏を中心に「アニメイト」、「らしんばん」、「メロンブックス」、「とらのあな」、「ゲーマーズ」、「まんだらけ」といった専門店が集まる(順番は、筆者が毎週秋葉原に行く際にめぐる順番に準じた)。

北海道や宮城、静岡、またランクインした愛知に加えて、京都や大阪、兵庫、福岡にも専門は密集する。全国の投票結果を見ると、ランキング上位の地域は専門店が多いようで...。

気になる全国の結果がこちら!





こちらは、6位以下のリストである。5つ以上専門店がある地域は薄ピンクで表記しているが、いずれも上位に食い込んでいることが良くわかる。4つある地域は、薄緑色で表記してみた。

しかし決して、専門店の多い地域だけが上位に位置するわけではないようだ。

例えば、13位の沖縄や14位の徳島には、専門店は全国展開する「アニメイト」しかない。それでも上位なのはなぜなのだろうか。

一般社団法人アニメツーリズム協会が一般投票で選出した「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を覗くと、沖縄県八重山諸島はアニメ映画「のんのんびより ばけーしょん」の聖地に。さらにここ数年は、「Otaku Fes in Okinawa」と題したイベントも開催されている。

また、徳島では「徳島をアソビ尽くす」ことをコンセプトにした「マチアソビ」なるアニメ・ゲーム・声優などのイベントが開催されている。さらに、カードゲームの買取や販売、大会イベントなどを開催する「カードキングダム」は、徳島店が初代店舗なのだ。

地域に根ざしたイベントなどの色や内容によって「オタクが多そう」だという各都道府県民への眼差しは変わるのかもしれない。