VR酔いをなくす瞳孔間キャリブレーションソフト「IPD-360VR」! 子どもでもVRを楽しめる時代がくる?

写真拡大 (全4枚)

バーチャル・リアリティ(VR)は、着実に身近なものになってきている。
最近では、100円ショップや家電量販店でもスマートフォンを装着するVRゴーグルが販売されており、YouTubeのVR映像も手軽に楽しめる時代になった。

しかし、VR酔いのため、VRを快適に楽しめない人がいる。

VR酔いとは、クルマ酔いに似た症状で、目の間の距離(瞳孔間距離)には個人差があり、瞳孔間の距離が合わない場合に起こる。

IPD-360VRは、こうしたVR酔いを解決できる画期的なソフトなのだ。


■目にVR映像を合わせる技術
IPD-360VRは、瞳孔間(IPD)キャリブレーションソフトである。
VR酔いの主な原因は、VRゴーグルの瞳孔間の距離が最適でないために起こる。

市販のVRゴーグルでは、日本人の平均的な瞳孔間の距離(63.5mm、あるいは62.5mm)に設定されている。
しかし、平均的な瞳孔間の距離に適合しない人は、
・瞳孔間の距離が外側に広い人は、寄り目でVR映像を合わせる
・瞳孔間の距離が内側に寄っている人は、外目でVR映像を合わせる
このように目に負荷がかかり、VR酔いが起こりやすいという。


市販のVRゴーグルは日本人の平均的な瞳孔間距離(63.5mm、あるいは62.5mm)に設定されている。


IPD-360VRは、目をVR映像に合わせるのではなく、VR映像を目に合わせてくれるソフトウェアなのだ。
瞳孔間の距離が外側に広い人や内側に寄っている人でも、IPD-360VRを使用すれば、最適なVR映像を視聴できるという。
IPD-360VRは現在、日本や米国、中国で特許を申請中だ。


早速、IPD-360VRを体験してみた。

VRゴーグルを装着すると、目の前の映像に、白と黒のターゲットが現れた。
それぞれ右目用と左目用のターゲットとのこと。
この白と黒の位置を一致させれば、キャリブレーションが完了となる。
特に難しくはなかった。


筆者の瞳孔間距離は63.3mmと、日本人の平均内に収まっていた。
今までVR酔いを経験しなかったのはこのためだ。


■VR映像は子どもが楽しめる時代へ
VRイベントは、宇宙空間で戦えたり、マンガの主人公になったり、恐竜に出会えたりと、大人だけでなく、子どもたちにとっても楽しめそうな内容が多い。

しかし、VRイベントは年齢制限がある。
たとえば13歳未満の子どもはVRイベントを楽しむことができないなどだ。
これには理由がある。
13歳未満の子どもたちは瞳孔間の距離が大人よりも内側であるため、外目でVR映像を合わせることになる。つまりVR映像を見続けると、目の筋肉の硬直(緊張)を起こしてしまって、VRゴーグルを外したときに斜視になる可能性が高まると言われているからだ。

IPD-360VRを使えば、子どもたちもVR映像を楽しめる可能性が広がるという。

人の目が3次元をとらえる構造は4歳から5歳で完成し、6歳以降の子どもならほぼ問題ないとも言われているそうだ。
IPD-360VRを利用することで、VR映像は13歳未満の子どもには適さないという現在のガイドラインを、7歳以上なら利用可能にする可能性があるのだ。


IPD-360VR を利用すれば、子どもでもVR映像を楽しめる可能性がでてきた



ITライフハック 関口哲司