うどん店でお昼ご飯を食べることってよくある。早くて、安くて、美味しいのだから当然だ。うどんチェーンを利用する人も多いはずだが、みなさんはどこが一番好きだろうか。

そこでJタウンネットでは、「うどんチェーン、どこが一番好き?」というテーマでアンケート調査を実施した(総得票数1659票、2019年9月18日〜12月2日)。

はたして、その結果は――。

2位に「はなまる」、3位は埼玉の...



こちらは全国の投票結果をランキングにまとめたものだ。

用意した選択肢は、「丸亀製麺」、「はなまるうどん」、「杵屋」、「山田うどん食堂」、「味の民芸」、「讃岐製麺」、「どんどん庵」、「つるまる饂飩」、「金比羅製麺」、「その他」である。

全1659票のうち、698票を獲得し1位に輝いたのは「丸亀製麺」だった。全体の約4割を占め、圧倒的な人気を誇っている。2018年3月時点、国内外で1000店舗達成。他のチェーン追随を許さない数である。

2位についた「はなまるうどん」は283票で17.1%。店舗数は458店(2018年2月時点)と、亀丸製麺のおよそ半分である。票差が広がったのは、単純に店舗数の問題だろうか。

3位以下は、「山田うどん食堂」(10.2%=170票)、「杵屋」(3%=50票)、「味の民芸」(3%=49票)、「金比羅製麺」(1.4%=24票)、「どんどん庵」(1.4%=23票)、「讃岐製麵」(1.1%=18)、「つるまる饂飩」(0.8%=13票)、「その他」(20%=331票)となった。

気になるのは、全体の約2割を占め、331票を獲得している「その他」の存在だ。まだ知られぬチェーン店があるのだろうか。こちらは、ある地域にだけ見られる現象だった。

では都道府県別の結果をみていこう。

四国、九州地方が「その他」に...



こちらは都道府県別にトップを獲得した、うどんチェーン店を色分けしたものだ。

ご覧の通り、日本列島のほとんどが緑色である。「丸亀製麺」は全国的に大人気のようだ。

それでも関東圏では、埼玉県のみ異彩を放つ紫色に塗られた「山田うどん食堂」の存在が際立つ。埼玉・所沢発祥で、県民のソウルフードともいわれるチェーン店だ。流石というべきか、過半数を超える41票を獲得している。

オレンジ色に塗られた「はなまるうどん」は、北海道、福井、和歌山、鳥取、愛媛から支持を得ている。

そして注目すべきは、グレーに塗られた地域だろう。徳島、香川、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎は「その他」を選択している。その中でも、福岡県は75票(全59票)を獲得し、圧倒的な結果に。いったいなぜなのか。ツイッターには、こんな話があがっていた。

「『資さんうどん』という北九州を中心としたチェーン店で北九州民には馴染み深いお店です。行かれたい方は福岡市内にもありますのでお立ち寄りください」
「福岡のうどんチェーン店は資さんうどん、牧のうどん、ウエストの3つに分かれ混沌を極めていた...」

なんと...。福岡県には、しのぎを削る人気チェーンが3つも混在していたのだ...。

また「うどん県」として、馴染み深い香川県は、票が分散したものの26票(全68票)を獲得した「その他」が1位に。なお、香川県民と丸亀製麺のビミョウな関係は以前から有名だが、県内でも13票(約20%)を獲得していた。

筆者は香川県に旅行した時に、個人店が提供する美味しいうどんがチェーン店並みの安さで驚いたものだ。県民は、チェーン以外で食べる人が多いのだろうか。

いかがだったろう。丸亀製麺の強さが分かった結果であるが、地方からグイグイと、トップの座を狙うチェーン店の存在も垣間見えてきた。