就任したばかりのアヒム・バイアーロルツァー監督より、セントラル・ミッドフィルダーを本職とするエジミウソン・フェルナンデスがかけられた言葉には、トップ下やボランチでもプレー可能なオールラウンダーとはいえ驚きを隠すことはできなかった。対人戦勝率35.3%のフェルナンデスが、まさかセンターバックとして起用するとは「想像もできないことだよ」

 だが指揮官はその言葉通りに、就任最初のトレーニングウィークを使ってフェルナンデスをセンターバックとして起用しており、そのまま週末のホッフェンハイム戦へ。その結果は得点結果をみても明らかだろう。後半では数的不利になりながら、マインツは5−1と快勝をおさめてみせたのだ。

 その中でフェルナンデスはセンターバックを本職とするニャカテとシン・ジュステに脇を固めてもらう中で、状況を見極めながらオフェンス面ではビルドアップを展開。対人戦勝率も71%と、未経験ながら立派な数字を残して見せている。

 試合後、バイアーロルツァー監督からは「センターバックとしてのパフォーマンスに、とても満足していると行ってくれたよ」と、フェルナンデスはコメント。そしてここまでの指揮官の印象について、「多く話してくれるし鼓舞してくれる。こういう監督が僕には必要なんだ。苦しい時でも檄を飛ばしてくれることは、僕にとって好影響を与えてくれるものだよ」と言葉を続けた。