ダンディ坂野がイケメン俳優に見える... 東京メトロのポスター話題、意外な起用のねらいを聞いた
「ゲッツ!!」のキメ台詞でお馴染み、お笑いタレントのダンディ坂野さん(52)。黄色いスーツに蝶ネクタイという派手なスタイルでお馴染みだ。
Jタウンネットが過去に「平成を代表する『一発屋芸人』といえば?」という質問でアンケート調査を行ったところ、見事1位に輝いた。(平成を代表する「一発屋芸人」、ダンディ坂野に決定! 読者投票No.1、本人も「光栄です」)。
一発屋の代表格もいえる彼が、今ツイッターで思わぬ注目を集めている。
それがこちらだ。
誰!?(画像は東京メトロ提供)
ビールの広告...ではない。東京メトロ(東京地下鉄)の東西線で実施されている、「OFF PEAK PROJECT(オフピークプロジェクト)」のポスターだ。
OFF PEAK仕様の缶を手に持ち、爽やかな笑顔を向けるダンディさん。穏やかな表情で自転車を押したり、ギターを弾いたりと、いつものキレはどこにもない。
ツイッターではこの別人のようなダンディさんが話題となっている。俳優の大沢たかおさんに似ているという声があがるほか、
「あらやだ、ダンディ坂野の顔が、好みの顔ってことに今頃気がついた」
「悔しいけどほんの一瞬 コンマ1秒くらいだけミッチー(及川光博さん)に見えそうになるのがなんか悔しい」
「本当にダンディになってどうすんねん...」
といった声が寄せられている。
なぜこのようなデザインにしたのか。Jタウンネットは2019年10月8日、東京メトロの広報担当者を取材した。
コンセプトは「爽やかな朝通勤」
担当者によれば、東京メトロは2007年より、朝ラッシュ時の混雑緩和を目的とした「東西線早起きキャンペーン」を実施してきた。2019年4月1日からは「OFF PEAK PROJECT」に名前を変え、メトロポイントクラブを活用したキャンペーンを実施している。
ダンディさんを起用したポスターは19年4月から複数のバージョンが掲示されているが、「私服」のような格好になったのは今回が始めて。その理由について担当者は、
「芸人として活躍されるダンディ坂野さんは、パリッとしたスーツに蝶ネクタイといういで立ちなんですが、(このポスターでは)ギャップを感じていただいて、朝ラッシュを避けた爽やかな朝通勤を皆様にご覧になっていただきたいというコンセプトで作成しました」
と話す。
これまでのポスターは、服装もポーズもいつも通りのダンディさんといった雰囲気。それとはうってかわって、思わず「ダンディ坂野さん?」と振り返ってしまいそうなこのバージョンは、とても新鮮だ。
これまではこんな感じ(画像はプレスリリースより)
担当者は今回話題になったことについて、
「とても嬉しく思います。これをご覧になった多くのお客様がOFF PEAKに参加していただきたいと思います」
と話している。