画像認識は工場・倉庫の管理システムの「核」になる
一括して識別
「大きな入出庫管理システムが稼働する。将来、画像認識とカラーバーコードの組み合わせが主流になる」とワム・システム・デザイン(大阪市浪速区)の上野潔代表取締役は自信を見せる。カメレオンコードというカラーバーコードを高速に識別して、倉庫などの入出庫管理システムを構築する。カメレオンコードは、撮影ができれば離れていても同時に多数のコードを読める。スマートフォンやタブレットの性能が向上してカメラや画像処理能力、通信などの問題が解決した。導入ハードルが急速に下がっている。
自己位置を推定
富士通ソフトウェアテクノロジーズ(横浜市港北区)は360度カメラの映像から自己位置を推定する技術を開発した。天井や壁に直径70センチメートル程度の三重丸のカラーマーカーを貼り画像認識する。映像に三つのマーカーが映りこんでいればカメラの位置を計算できる。誤差は30センチメートル未満。フォークリフトや搬送ロボなどの位置管理に提案し、12月ごろに商品化する予定だ。
開発した淡島政紀氏は「マーカーは貼るだけで電源不要。物流大手は自動化設備が整っている。簡単に追加できる点が評価されている」としている。
将来はこうした技術の統合が進むと期待される。搬送ロボや作業者が身につけたカメラ映像から棚の荷を識別したり、作業者の動線を記録して最適化したりする。一度カメラを配備するとソフトの開発で管理項目を追加でき、SaaS(サービスとしてのソフトウエア)に向く。画像認識を核にさまざまな管理システムがつながる可能性がある。
