梅宮アンナの「暴露本裏話」愛するワイドショーに出られて興奮
デビュー当時の浜崎あゆみの恋愛と葛藤をモチーフにした著作『M』が、大きな話題を呼んでいる。同著は、本人への取材・了承を経てはいながら、あくまでフィクションを交えた「小説」として出版されているが、「暴露本では?」という意見が絶えない。
『M』を契機に「暴露本」について学ぶべく、かつて実際に自伝を出版した、タレントの梅宮アンナを訪ねた。
「時代のせいか、当時は制約もなく、かなり自由に書かせていただいた記憶があります」
そう笑顔で18年前を振り返るアンナ。自伝『「みにくいあひるの子」だった私』(講談社)では、少女時代のエピソードから両親との関係、ワイドショーを騒がせた当時の恋人との交際裏話までを赤裸々に書いた。
「あの本は、関口宏さん司会の『ほんパラ! 関口堂書店』(テレビ朝日系)の企画から生まれたんです。ただ、本を出す以上、『いいことだけでなく、悪いこともちゃんと書きたい』という気持ちがありました」
同書では、当時の自身の振舞いに対する激しいバッシングに関しても、前向きにとらえていた。その姿勢は、いまでも変わらない。
「私はチャレンジ精神が旺盛なので、人間にはなにひとつ無駄な経験はないと思ってるんです。だから親に『やめなさい』と言われたことも自分でやってみないと納得できないのです(笑)。
トーマス・エジソンが実験で1万回も失敗を繰り返していたとき、『私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を発見したのだ』と語ったといわれていますが、私もすべて『失敗』でなく、『いい経験』ととらえているんです」
ワイドショーや芸能マスコミを賑わせた当時を、「最高に楽しかった」と振り返る。
「犯罪を犯しているわけではないので、マスコミに家に来られても、どんなに追っかけられても、堂々としていました。ノーコメントのときも、外で待っている記者さんに、お茶を差し入れしたりもしてました。まさに私自身が、いまでいう『リアリティショー』を毎日やっていた、という感じでしたね。
じつは当時から、バラエティ番組に出るのはイヤで、それよりもワイドショーが大好きだったんです(笑)。人生のなかで、あの時期は本当にエキサイティングで楽しかった。あのメディア露出のおかげで、自分が有名になった部分も多いので、今も感謝しています」
またいつか「あの本の完全版を書いてみたい」という気持ちもあるという。
「あれでも、まだ書き足りないんです。いま振り返ると、自分が書きたかったことの半分も書けていない。人が見たままのイメージの私では納得がいかないし、ひとりでも多くの人に、本当の私をわかってほしいという気持ちがあります。
50歳を機に、完全版ではないのですが、また本を書いてみたいです。きれいにまとめずに、自分の泥くさい部分も隠さず、しっかりと書きたいですね」
うめみやあんな
1972年生まれ 街でスカウトされ、芸能界デビュー。有名雑誌の専属モデルとして、何度も表紙を飾る。最近は美容に関するトークショーにも多数出演。メイクレッスンも開催する
(週刊FLASH 2019年9月17日号)