映画『いなくなれ、群青』完成披露舞台挨拶が12日、都内・新宿バルト9にて行われ、キャストの横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、黒羽麻璃央、監督の柳明菜、音楽の神前暁が登壇した。

第8回「大学読書人大賞」受賞作にして、「読書メーター読みたい本ランキング」第1位を獲得した河野裕による青春ミステリー小説『いなくなれ、群青』を実写映画化した本作。「七草」演じる主演・横浜流星、「真辺由宇」演じる飯豊まりえのほか、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆らが出演。監督は、アメリカの高校在学中の2001年に短編映画でバッカイフィルムフェスティバルのオハイオ州優秀賞を受賞し、帰国後、カメラマン・映像監督として活動をしてきた新鋭・柳明菜が務める。

累計100万部を突破した原作を映画化した本作。原作ファンに向け、横浜は「“階段島”の美しい世界観、きっと原作が好きな方にも喜んでもらえると思います。そこはすごく自信を持って言える注目ポイントです。あとは私的なセリフ。すごく考えさせられるし、ハッとさせられるようなセリフをいかにナチュラルに言えるか悩んだのですが、監督の演出のお陰ですごく素敵な作品になっています」とアピールした。

横浜扮する七草は“悲観主義者”、飯豊演じる真辺由宇は“理想主義者”ということにちなみ、MCから「どちらの考え方に近いか」聞かれると、横浜は「どちらの要素も持っていますが、近いのは七草かなと思います。感情をあまり表に出さないタイプなので、そういうところは似ているかなと思います」とコメント。飯豊は「演じていて、横浜さんは私とは正反対だなと思いました。私は悲観主義ではなく、目標を目指すことは間違ってないと思っているので淡々としていると思います」と明かした。

また、横浜との映画初共演に飯豊は「何を投げても綺麗にポーンと返してくれる。どこか絶対的に受け入れてくれる、何を迷っても正しい道に導いてくれるなと(役を通して)共感しましたね」と共演を振り返った。

ナド役の黒羽は、自身の役どころを「すぐに“屋上”とかに上がっちゃう系男子」と言い、笑いをさらう。高校時代は、七草に近い性格だったようで「すぐに“孤独”を感じちゃう男子、“孤独”を背負っちゃう系男子ですね。ちょっと闇深いやつ(笑)輪の中心にいて『ドッジボールしようぜ!』っていう人に憧れていました」と告白した。

一方、横浜・飯豊・矢作・松岡は高校の同級生で飯豊&松岡、横浜&矢作は同じクラスメイトだったこともあり、「広大くんは学級委員でした!あまり多くは語らないんですが、『広大くんお願いしますっ』って言われると名言を残して(笑)みんな広大くんについていく感じでした!」と飯豊。3年間学級委員を務めていたという松岡は「まとめ役で頑張ってましたね!恐怖政治を行ってました(笑)」とハニカミ。飯豊は、誰かが「牛乳飲めない!」と言ったら飲んでいたようで、「正義感が強い」一面もある様子だった。

さらに、高校時代の横浜について「いろんな側面がある。温泉に入るとすごい笑顔になる」(松岡)、「楽しそうな時もあるし、すごく凛としている時もあるよね」(矢作)、「確かに振り幅のあるイメージ」(飯豊)と共演者から続々と声があがる。横浜は「そうなんです。二面性を持っています」と笑みをこぼしていた。

映画『いなくなれ、群青』は9月6日(金)より全国公開

(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

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