ジェノア移籍の噂が浮上している鎌田。(C)Getty Images

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 鎌田大地のセリエA移籍が、最終局面で停滞しているようだ。
 
 日本代表MFは昨シーズン、レンタル先のシント=トロイデンで公式戦36試合に出場して16ゴール・9アシストの活躍。今夏は保有元のフランクフルトに一旦復帰したが、ジェノアやフィオレンティーナなどイタリア勢が獲得を狙っていると報じられてきた。
 
 とくにジェノアがフランクフルトと熱心に交渉を進め、7月下旬には「間もなくメディカルチェックのためイタリア入りか」との現地報道も出ていた。しかしここにきて、流れが変わってきているようだ。『スカイ・イタリア』の移籍専門記者であるジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が伝えている。
 
 いわくフランクフルトは、鎌田のジェノア移籍で基本合意。そして、その後釜として17−18シーズンにも所属していたケビン=プリンス・ボアテング(サッスオーロ)の復帰に迫っていたという。しかしこの元ガーナ代表の悪童が土壇場で心変わりし、7月31日にフィオレンティーナ移籍が決定してしまった。
 
 このボアテングはミラン、シャルケ、再びミラン、ラス・パルマス、フランクフルト、サッスオーロ、昨シーズン後半戦はレンタルでバルセロナ、そしてフィオレンティーナと、ここ6年で延べ8クラブを渡り歩く通り、一筋縄ではいかないプレーヤーとして知られる。彼のドタキャンで状況が変わってしまい、鎌田のイタリア行きがペンディング状態になってしまったという。
 
 フランクフルトはトップ下で主戦を張るミヤト・ガチノビッチにもラツィオ行きの噂が浮上しており、これが実現すればますます鎌田を手放せない状況になる。ジェノアもいつまでも、フランクフルトが放出を容易にするのを待てないだろう。
 
 はたして新シーズンの鎌田はどこでプレーするのか。イタリアとドイツの移籍市場は9月2日まで開いており、最後の最後まで目が離せない。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部