中国メディアは、日本人には「日本人特有のDNA」があるという研究結果を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人の起源に関する見解の1つとして、日本人は古代中国人から枝分かれした民族であるという考え方がある。はるか昔に大陸から渡ってきたという見方は決して非現実的なものではないと言えるだろう。しかし、中国メディアの今日頭条は22日、日本人には「日本人特有のDNA」があるという研究結果を紹介する記事を掲載した。
 
 記事は、東京大学の研究者たちが日本人男性345人のY染色体を韓国や他の東アジア国家の男性Y染色体と比較分析したところ、日本人だけが有するDNA系統を1組発見したという研究結果を紹介、このDNA系統は縄文人から遺伝したものである可能性が高く、これは日本人独特のDNAであると説明した。

 また、東京大学の研究者たちはこの日本人独特のDNA、つまり縄文人由来と考えられるY染色体を対象に遺伝子系図解析という手法を用いて縄文時代から弥生時代に移行する時期を含む人口変化を推測したが、この分析データと考古学から導き出された人口変化は一致していると紹介、このたびの研究結果は信憑性が高いという見方を示した。

 しかし、たとえ今回の研究結果が正しく、日本人に本当に特有のDNAが存在したとしても、現代社会は様々な人種による混血が進んでいるため、現代の日本人にとって特有のDNAはすでに過去のものであると結論した。
 
 記事が伝えた「他の東アジア国家の男性Y染色体」には中国の漢族・ダイ族・南漢族も含まれている。東京大学によれば、日本人に35%の頻度で観察されたこの1組のDNA系統は、中国人・韓国人・ベトナム人の集団にはほとんど観察されていないという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)