記者の問いかけに鈴木会長は…。スズキ経営陣、責任免れず
今回の不正により、リコール関連費用として約800億円の特別損失を計上。さらに6月には検査専門の「検査本部」を設置。向こう5年間で1700億円の投資を行い現場改革に取り組む。鈴木社長は「建屋の建て直しなど工程全てを作り直す」と覚悟を述べた。
度重なる不正発覚で、好調だった自動車販売への影響は避けられない見通し。特に10月の消費増税前の駆け込み需要が期待できる、この時期の不祥事は大きな痛手となる。巨額の対策投資で、収益の大黒柱であるインド事業への投資の影響も懸念される。
今回の不正発覚について、鈴木会長は日刊工業新聞社の取材に対し「社長が全て話した」と口を閉ざす。16年に明らかになった、燃費試験データを不正に測定していた問題では当時、会長兼CEO(最高経営責任者)だった鈴木会長がCEO職を辞している。16年の不正発覚以降、再発防止を図ってきたが膿を出し切れず不正がまた発覚した。
スズキを牽引(けんいん)してきたカリスマ経営者である鈴木会長を含め経営陣は、今回も責任を免れることはできないだろう。
(浜松・竹中初音)
