古田敦也氏

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4日放送、関西テレビ「報道ランナー」に、野球解説者の古田敦也氏が出演。復活を期す阪神タイガースが優勝争いをするためのキーマンに捕手・梅野隆太郎を挙げ、そのために必要なアドバイスを送った。

昨年は17年ぶりに最下位に終わった阪神。古田氏はかつて「優勝チームに名投手あり」と言われたが、現在は「優勝チームに名捕手あり」だと語る。自身の恩師・野村克也氏の言葉だ。

古田氏は「今年の阪神は新戦力もあって(投手力が)すごく上がりそう。だからキャッチャーの梅野くんがしっかり成長してくれたら、本当に優勝争いすると思う。彼が本当にキーマン」とコメント。昨季132試合に出場し、打率.259、盗塁阻止率.320だった梅野に期待を寄せる。

その梅野は「1、2点差のゲームをどう取っていくか」と、昨年は僅差で負けることが多かったことを悔やんだ。実際、昨年の阪神は1点差の試合で22敗を喫している。

梅野は藤浪晋太郎とフリーエージェントで加入した西勇輝が重要とコメント。西は「どうリードしていくか、どうテンポを上げたり、サインがかみ合っていくかが大事」、藤浪は「どんな球でも自分が捕ってあげたら安心して投げられる。復活させてあげられたらチームにとってプラス」と述べた。

「今の阪神に何が足りなくて、何があれば優勝争いできる?」との古田氏の質問に、梅野は「勢い」と回答。「新戦力がチームのプラスになれば勢いがついてくる」「攻撃力と守備力がかみ合えば、雰囲気が良くなって勢いがついてくる」と答えた。

古田氏は「確かに去年の阪神は勢いがなかった」とうなずいたうえで、じつは正解はないとコメント。質問の意図は「真剣に考えてほしい」からだったと明かす。

哲学者デカルトの「我思う、ゆえに我あり」という言葉を引用した古田氏は、とにかく考えることが大事だと助言。「考えて、考えて、そして実践したことが、やっと真理・本質に近づいていく」とし、「ここまでやっていかないとキャッチャーは一流になっていかない」と述べた。

デカルトの言葉を「思い切り、悩みなさい」と簡単にしてアドバイスとした古田氏は、「キャッチャーって本当に悩まなきゃいけない。そこまで考えて、考えて、やっと答えが出てくることで、彼が成長していく。彼が成長すれば必ず優勝争いします」と、梅野に悩んで考え抜くことを求めた。