iPhone XSになくてMaxにある「画面の拡大表示」、iPhone XRも対応?
画面と本体サイズの違い、バッテリー駆動時間を除いてほぼ同等の仕様となっているiPhone XSとiPhone XS Maxですが、前者にはなく後者にある機能があります。それが「画面の拡大表示」です。

この機能はiPhone 6/6 Plus以降に導入されましたが、iPhone Xにはありませんでした。これが、来月の発売を控えるiPhone XRでもサポートしている可能性があります。「画面の拡大表示」は、広くなった画面にあわせてアイコンなどユーザーインターフェース要素を引き伸ばして見やすくする機能。

大画面を情報量の多さに使うか、見易さに使うかが選べる機能です。

iPhone XS Maxは、初期設定で「画面の拡大表示」が選択できます(Plusも同)。あとから有効にするには「設定」から「画面表示と明るさ」をタップ。最下段にある「表示」から「拡大」を選択します。

「拡大」モードと「標準」モードの画面を見比べると、アイコンが若干大きく表示されていることが確認できます。フォントサイズもiOS 7以降に導入されたDynamic Type機能により、自動で調整されます。

iPhone 6/6 Plusで導入された拡大表示が、なぜiPhone Xにはなかったのでしょう。米9to5Macによれば、アスペクト比(画面の縦横比)の違いが原因とのこと。iPhone 5からiPhone 8/8 Plusまでは16:9でしたが、iPhone Xでは2:1となり、旧機種向けのアプリを単純に拡大できなかったからだと述べられています

iPhone X MaxはiPhone X/XSと同じアスペクト比に加えて画面が大きいため、後者用に設計されたアプリは問題なく拡大表示できます。「iPhone用のアプリにおいて、標準アスペクト比が16:9から2:1に移行した」という象徴かもしれません。

つまり、iPhone Xと同じアスペクト比を持つiPhone XRでも、拡大表示がサポートされる可能性が高いということです。iPhone Xの5.8インチに対して6.1インチという大サイズの画面を備えており、同機能を実装する意味もあります。

ただし、iPhone 6/6 Plusの「4.7インチから5.5インチ」と比べれば、iPhone XとiPhone XRの「5.8インチから6.1インチ」の差分は小さく、それほど劇的な効果は感じられないかもしれません。