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1968年 ランボの4シータースーパーカー誕生

サンタアガタ・ボロネーゼから初の4シーター「エスパーダ」と2+2クーペ「イスレロ」が登場したのは1968年。

あれから50年が経った今年の9月7日。そのデビュー50周年を記念してランボルギーニ・ ポロストリコが主催するツーリングが開催された。

出発地のペルージャには、クラシック・ランボルギーニ20台が集合。総距離約800kmのツーリングルートは、ウンブリア、トスカーナ、エミリア・ロマーニャを巡る旅。様々なカラーのランボルギーニが、まるで絵画のような丘を越え、ペルージャやオルヴィエート、アッシジなどの歴史を感じさせる旧市街を走り抜けた。

同一のオーナーによる所有歴が最も長い1台として、ステファノ・ドメニカリCEOが表彰したのは、1973年製エスパーダ・シリーズ3(sn:9300)。1977年1月にイギリス人夫婦が中古で購入し、通勤や子供たちの送り迎えに使用。ファミリーカーとして活躍した話は、AUTOCAR JAPANでも記事になっている。

結婚してから50年を迎えたオーナー夫婦は、家族同様の存在であるエスパーダをレストアし、今回のツーリングに申し込んだという。

 

毎年サンタガタで点検 イスレロS

最も遠方からの参加で表彰を受けたのは、希少なエスパーダ・シリーズ2(sn:8386)。12台しか生産されなかったVIP装備の1台だ。なんと、ノルウェー人のオーナーが、オスロから往復6000kmの距離を走行して参加した。

サンタアガタ・ボロネーゼに最も「忠実」なクルマと表彰されたのは、1968年製イスレロS(sn:6435)。合計70台しか生産されなかったイスレロSの中でも希少な右ハンドル車で、イギリス人コレクターが所有。

保守点検のため、毎年イギリスからサンタアガタ・ボロネーゼまで通っているこの1台は、クラシック&スポーツカー日本版 第9号でも特集した個体。1969年に新車で購入し、1993年にオーナーの息子に引き継がれている。

今回のツーリングには、ランボルギーニ・ミュージアムからもBlu Notte色のエスパーダ・シリーズ3(1976年製、sn:9090)とRosso Amaranto色のイスレロ(1968年製、sn:6330)の2台が参加。

ペルージャまでの走行に加えてツーリング自体も長距離にわたり、走行が困難な道もあったが、全車とも非常に良いコンディションでサンタアガタ・ボロネーゼに到着。 ランボルギーニの歴史的な12気筒エンジンが、適切なメンテナンスと走行を行うことで問題なく動き続けることの新たな証となった。

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