虹色のダイヤモンドも夢じゃない! 日本発の「ラボグロウンダイヤモンド」を世界へ
つい先日、ピュアダイヤモンドファームシンガポールが都内某所にて「ピュアダイヤモンド」新事業説明会を開催した。同説明会では、天然ダイヤモンドと全く同じ組成を持つ人工ダイヤモンド「ラボグロウンダイヤモンド」についての発表と、最新のIT技術であるブロックチェーンを使ったビジネスモデルについての説明があった。
新規事業説明会は、先述した「ラボグロウンダイヤモンド」の公式ムービーの公開から始まった。ラボグロウンダイヤモンドとは、研究所で生成されたダイヤモンドのことだ。天然ダイヤモンドが生成される地球の地下深くの環境を研究所で再現して、天然ダイヤモンドと同じ組成のダイヤモンドを作り出すことに成功したという。
挨拶に立ったピュアダイヤモンドファームシンガポールの代表取締役クリス・ヤン氏は「全世界でダイヤモンドの埋蔵量や産出量が減少傾向にある中でも、顧客は有名ブランドの高価なダイヤモンドを購入する傾向があります。ダイヤモンドの価値は、鑑定会社を通して保証されており、好きな大きさや色のダイヤモンドを安価に入手することは非常に難しくなってきているのです。天然資源に頼りすぎているのが現状ですが、こうしたダイヤモンド市場に変革をもたらすのが、今回ご紹介するラボグロウンダイヤモンドなのです。」と語った。
■ダイヤの価値をブロックチェーンで保証
ヤン社長によれば、ラボグロウンダイヤモンドでは、同ダイヤの価値はブロックチェーンの技術で保証するという。仮想コインは現物の貨幣が存在せずに相場が上下するが、ラボグロウンダイヤモンドでは、実際にダイヤが存在している点が大きく異なっている。
ラボグロウンダイヤモンドであれば、好きな大きさや色のダイヤモンドを作れるうえ、限りのある天然ダイヤモンドを消費せずに済む。地球環境にも優しい、まさにこれから注目を集めるダイヤモンドというわけだ。
ピュアダイヤモンドファームシンガポール代表取締役クリス・ヤン氏■2%しかない天然ダイヤと同じクオリティ
続いてピュアダイヤモンド株式会社代表取締役社長である石田茂之氏が登壇。ダイヤモンドビジネスの日本における歴史とマーケットについて話した。
ダイヤモンドの輸入が日本で自由化されたのは1960年だという。「給料3か月分の婚約指輪を贈る」というプロモーションが始まったのは1967年からで、そんなに古い歴史ではないそうだ。とはいえ50年は過ぎている。ダイヤモンド全体の歴史から見れば、50年は古くないというわけだ。
その石田社長はダイヤモンドの輸入業者の家に生まれ、業界では現在最年長になるという。石田社長は現在、アントワープワールドダイヤモンドセンター(AWC)の大使を務めている。いわば、日本を代表するダイヤモンドの専門家というわけだ。
現在ダイヤモンド取引の中心地はベルギーのアントワープだという。
・ダイヤモンド原石の約80%
・研磨済みダイヤモンドの約50%
は同地を通って市場に流通していくそうだ。
ダイヤモンド市場は1990年代から、2010年には約半分ほどになってしまったようだ。そして昨年、同社は2018年9月よりグロウンダイヤモンドを扱うことを明らかにした。
「いろいろな考え方がありますが、ラボグロウンダイヤモンドを認めなければ、ダイヤモンドの市場が成り立って行かないというのが、最終的な答えだと思います」と石田社長。