完全個室で東京〜大阪間を結ぶ快適な夜行バス「ドリームスリーパー」に乗ってみた
東京〜大阪間の移動では、移動時間や目的地によって新幹線、飛行機、高速バスなどいくつか選択肢があります。その中で、夜行バスのメリットは「価格が他に比べて安い」「翌日早朝から動ける」という点ですが、「安い」という点は諦めつつ、代わりに移動中の居住性・快適性に注力しているのが、完全個室型高速バス「ドリームスリーパー」です。
ドリームスリーパー 大阪-東京、広島・福山-東京間の完全個室型高速バス | DREAM SLEEPER
東京側の発着地は池袋駅西口バスターミナルの7番乗り場。
ステップの途中から絨毯敷きになっていて、ここからは土足禁止。履いてきた靴は袋に入れ、スリッパに履き替えます。
バスなのにシートが並んだ光景は見られず、通路を挟んで両側に個室が並んでいます。
個室内に入ってシートを見下ろしたところ。
頭上には物入れスペース。奥行きは50cm〜60cmほどで、傘を置くと持ち手がはみ出しました。あまり膨らんでいないカバンならすっぽりと収まるはず。
座席の正面には机が折り畳まれています。
この机はかなり奥行きがあり……
ノートPC(幅約28cm)なら問題なく置くことができます。
窓側にアメニティ類や電源・スイッチ類が配置されています。
左端からプラズマクラスター発生器、後部照明調光つまみ、シート調節ボタン4種類(全自動・フットレスト・チルト・リクライニング)、前部照明調光つまみ。
USB充電コンセントとAC100Vコンセントが別に用意されているので、「スマートフォンを充電しつつノートPCを使用」という使い方も可能。AC100Vコンセントは最大消費電力が75Wまでの機器を使用可能。
「スマートフォンを充電したいが、ケーブルの入ったカバンをトランクに入れてしまった」という場合でも、USB-LightningケーブルとUSB-USB Type-Cケーブルの貸出があるので安心です。
アメニティは安眠マスク、耳栓、歯ブラシセット、スリッパなど、ビジネスホテル並みのものが揃っています。
フットレストを上げない状態で座ったときの足元スペースはこれぐらい。夜行バスとしては異例の広さで、カバンを足元に置いたとしても窮屈さはありません。
頭上には室内照明とは別に読書灯が用意されていて、相当の光量があります。これは個室型ならではといえます。
ハンガーも用意されています。
車両中央の階段を降りたところにはトイレ。温水洗浄機能があり、流水音も出せます。
通路の一番奥にはカーテンで仕切られたパウダールームがあります。折りたたみ式のイスもあって、安心して利用できます。
大阪側の発着地はなんばOCATと両備バスの門真車庫。公共交通機関で移動する人はなんばOCATが便利です。一方、門真車庫は、京阪電鉄・大阪モノレールの門真市駅から徒歩10分ほどの距離にあり、駐車場が用意されていてパークアンドライド(自家用車を駐車してバスと乗り換える)に対応しています。
また、専用の立派な待合室が用意されています。
ここでゆっくりとバスの出発を待ち、全行程満喫するというのも乙なものです。
なお、これだけの設備を備えているだけあって、東京〜大阪間を結ぶ夜行バスとしては料金が高く、片道で大人2万円、小児1万5500円。割引料金の日もあり、その場合は大人1万8000円・小児1万4500円(10日前までに購入するweb早割だと大人1万5000円)。それよりも安い特別料金が設定される場合もあります。
運行時間は、大阪方面行きだと池袋駅西口を22時50分に出発して、なんばOCAT着が6時40分、門真車庫着が7時30分。東京方面行きだと門真車庫発が21時50分、なんばOCAT発が22時40分で、池袋駅西口着は6時40分です。