東京医科大が女子受験者の点数を一律減点し合格者を数を抑えていた問題が波紋を広げている。

8月4日、「捏造トラップ-NTR-」などの作品で知られるコダマナオコ先生(@powder705)が『Twitter』にて

以前、男性編集さんに「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」って言われた。
私がどうかはさておき女性でもすごい作品描かれる先生はいっぱいいるのにな。
ということを全然関係ないけど、東京医大の件きっかけで思い出してた。

その時、この編集さんが新しく作る予定の雑誌に描いてほしい作家さんが、たまたま私の友達だったから紹介してくれっていう話のために会ってたんだけど、その友達も女性作家だよ。
私(女性作家)に友達(女性作家)を紹介しろと言いながら女性作家を腐す。イミフだったな…。

とツイートを行った。反響を呼び、『Twitter』上では「面白い漫画を描く女性作家」の名前が次々とあがってゆく。
高橋留美子先生をはじめ、荒川弘先生、萩尾望都先生、竹宮惠子先生、大島弓子先生などなど、まさに「枚挙にいとまがない」ほど次々と名前があがっていた。

その後、コダマナオコ先生は

思いのほか拡散されて誤解が生じてるのでちょっと追記。
私はこの編集さんとはお仕事してません。男性向け雑誌の編集さんが女性向けにも手を広げたくなって自分の担当の男性作家に相談。男性作家が友人だった私を紹介、という流れで一回会っただけです。

なんか、私のお仕事先の編集さんに風評被害が行きそうで

と追記も行っていた。

多くの漫画家の方もこの話題についてツイートを行っていたが、8月6日「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」などの作品で知られる羽海野チカ先生(@CHICAUMINO)は

「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」とか言う編集が現れたら、私の担当のT田さんが「話詳しく聞かせてもらおうか」って腕とかゴキゴキいわせながらその編集部に行くと思う(※ガチ高橋留美子先生ファン)

とツイート。「ちはやふる」などの作品で知られる末次由紀先生(@yuyu2000_0908)も同日、

東京医大の話も、「本当に面白い漫画を女性は描けない」発言も、いろいろな差別のひどさになんかもう喪中みたいな気持ちになっていました。楽しいことなんか何にもつぶやく気持ちになれない。何この非生産性の再生産。私の生産性めっちゃ凄いのに(当社比)、なんてことしてくれるの「差別」さんよぉ。

25歳くらいの時、出版社のパーティで「本当に面白い漫画は30歳までしか描けない」って編集者に言われたことがありました。さあまた来た。なにその線引き。当時25歳だったから「そうなんだ」と思っちゃったけど、そんなわけあるかぁ!!!

とツイートを行う。いずれのツイートも、大きな反響を呼んでいた次第である。

※画像は『いらすとや』より

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』