【前園真聖コラム】第197回「ベスト16進出は日本の成長の明かし」
この試合のポイントは、まだ残り時間がたっぷりある82分に長谷部誠を投入して試合を膠着させ、最少失点での敗戦に持ち込んだことでした。とても難しい決断だったと思います。まだコロンビアvsセネガルの試合も1-0のまま続いていましたし、セネガルが同点に追いついてしまえば日本の敗退が決まります。
そこのコロンビアの目論見どおりになるだろうとは思ったのでしょう。ただ、万が一という可能性もあります。それなのに、しっかりと決断できたというのは、日本にもこういう指導者が出てきて、しかも判断できるというすばらしい例でしょう。
他にも先発メンバーを6人も入れ替えたのは、決して温存したからではないと思います。さまざまな要因を考え、ベストのメンバーにしたのでしょう。その決断も難しかったと思いますし、次のステージに進んだのですから結果も出しました。
スタジアムではブーイングがあったようです。でもたぶんそれは攻め合う試合が見たいロシア人があげた声だったのでしょう。この試合のミッションは「ベスト16に進出する」こと。その目的のためにさまざまな策を立て、見事に達成した西野監督は褒め称えられるべきです。
▼ 日本をベスト16に導いた、西野朗監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)
▼ 監督の決断と伝えた、長谷部誠

(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。