現在、放送されているテレビドラマ「鬼嫁日記」。ご存知の方も多いと思うが、これは毎日の出来事を綴ったブログから生まれたドラマなのだ。これまでは、インターネットをよく利用する若い世代や主婦層などが中心だった。しかしここにきて、60歳以上のシニア世代からの人気が急速に高まっているという。遂におじいちゃん、おばあちゃんにまでIT時代到来か?

 まず、ブログの話をする前に、シニア世代の人はパソコンを使いこなせているのだろうか? という疑問が浮かんでくる。調べてみると、この世代を対象とした初心者レベルのパソコン教室が結構あるのにびっくり。しかも、一般のパソコン教室のシニア向け講座から市町村など自治体が行っている参加無料の教室まで種類も豊富で、教えてもらえる内容の幅も広い。

 宮城県で初心者向けの教室を開いている「シニアのための市民ネットワーク仙台」では、参加者の多くが60〜80代のシニア世代。「孫や子どもとメールがしたい!」「インターネットを使いたい」と思ったのがきっかけで始める人がほとんど。「でも、多くの人がキーボードの操作を覚えるのでやっと。メールやネットの閲覧はできても、複雑なブログ作成までたどり着ける人は、ほんのわずかです」(同教室担当者)というように、シニア世代にとってブログは、まだまだハードルが高いようだ。ただ、シニア世代のブログへの注目度は確実に上がっているよう。仲間の中でスキルの高い人が興味を持った人を集め、教え合うなどする動きも広まっているのだとか。

 「今、シニア世代がちょうどブログに目を向け始めたところ。これから会社でパソコンを使った経験がある団塊世代が続々と定年を迎えます。このような人たちが中心となって、ますます、シニア世代のブログ人気が盛り上がるんじゃないでしょうか」(同担当者)。

 シニア世代が作成するブログも日記がほとんど。もっとも、若い世代の人とは違い、「自分の人生を何かの形で残したい」「老後の新しい趣味や仲間を作りたい」といった思いが強いようだ。

 今後定年後の第2の人生にブログは欠かせないものになるかもしれませんね!(文/verb)