インスタレーションで再認識する日本画家
この展覧会の特徴は、なんといっても各クリエイターにより現代の技術を駆使して又造の世界を表現していること。液晶ディスプレイやプロジェクターを用い、作品をそのまま展示するのではなく、現代のクリエイター陣によって最新技術を駆使した作品が「又、造」られて展示されているのだ。
また身延山久遠寺の天井画「墨龍」、臨済宗総本山・天龍寺の天井画「雲龍図」を原寸サイズで会場天井に再現。そのメイキング映像を見るために用意された椅子に座ると、又造の声が耳元で聞こえてくるスピーカーシステムなど、最新の現在の技で再構築、再創造された新しい加山又造の世界が広がっている。
左利きで小さい身体にコンプレックスを抱えていたという又造。しかしその中で研鑽を怠らず、死ぬまで技量の向上を目指していたと言う。
今回の新しい世界を見せるような展示方法について「先生の作品のファンは年配の方が多いと言います。このようなインスタレーションを多く取り入れることによって、若い方や日本画に触れる機会の無かった方にも、もっと触れていただければと考えています」と本展アートディレクターの内海真人氏がコメント。
作品ももちろん素晴らしいが、それ以上に何かを感じることの出来る展覧会構成となっている。
