【更新】仮想通貨取引所コインチェックがビットコイン以外の仮想通貨売買および入出金を停止。NEM大量移動の痕跡
日本の仮想通貨取引所コインチェックが、1月26日夕方の時点でビットコイン(BTC)以外のアルトコインすべての売買を全面停止しています。発端は26日午前0時すぎ、コインチェックから数百億円相当のNEM(XEM)が移動されたこと。移動後は細々に幾つかのアカウントに送付されたとみられ、ハッキングによる不正出金などではないかと憶測を呼んでいます。移動されたのは約5.2億XEMとされ、記事執筆時点の価格86円で計算したとしても450億円をくだらない額。
コインチェックは正午前後にNEMの入金を、さらに12時38分に売買を、同52分には出金受付を停止する措置を講じました。さらに、夕方16時37分には日本円を含む全ての通貨の出金を停止し、17時26分にはビットコインを除くアルトコイン全ての売買を停止、18時50分にはクレジットカード、ペイジー、コンビニからの入金受付を停止するに至っています。

仮想通貨情報サイトのCryptonewsによると、NEM財団のLon Wong代表は「技術的にNEMには問題がなく、コインチェックはマルチシグネチャ・スマートコントラクトを使用していなかったためにハッキングされた可能性がある」と語り、すべての取引所にマルチシグネチャ・スマートコントラクトの使用を勧めています。

当のコインチェックからは、記事執筆時点でなにが起こっているのかについて正式発表はありません。ただ、公式ブログでは状況を逐一報告している模様。コインチェックユーザーの方はノイズの多いSNSよりも先にまずこちらをチェックされることをおすすめします。

更新:コインチェックが23時30分より会見を開く模様です。

速報:仮想通貨取引所コインチェックからNEMが不正に外部送信。「原因究明中、判明次第再発防止策を講じる」