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少し体調を崩してしまったけど、病院に行く時間はない……。そんなときの強い味方になってくれるのが市販薬。ちょっとくらいの風邪ならば、病院に行かずに市販薬を購入して治そうという人が大半のはずだ。中には頭痛薬や鎮痛剤、下痢止めなど、常備して持ち歩いている市販薬がある人もいるだろう。

近年、インターネット販売も一定のルールのもとで解禁になったことで、医薬品をより手軽に購入できるようになった。対面購入できる場所も、薬局のほかに駅に隣接したドラッグストアや医薬品の扱いもあるコンビニエンスストアなど、増えてきている印象がある。

そんな日本の市販薬だが、海外から来た外国人にとって、どのような印象なのだろうか。今回は日本在住の外国人20人にアンケートを実施し、「日本の市販薬の価格」を聞いてみた。

Q. ドラッグストアなどで販売されている、風邪薬などの市販薬の値段は母国と比較して高いですか、安いですか。母国でのおよその金額とあわせて教えてください

○日本の方が高い

・「日本の風邪薬の方が高いです。母国では1週間分の風邪薬は500円もしないです」(カンボジア/20代前半/男性)

・「日本と比べてフィリピンは安いと思います。大半の人は風邪を引いた際、病院に行かず市販薬で治します」(フィリピン/30代後半/女性)

・「日本の方が高いと思います。値段は一緒くらい(8〜10ドル)ですが、アメリカの方が錠剤が多く入っています(100錠のやつもある)。そして、日本の薬はアメリカのものに比べて効果が弱いと思います」(アメリカ/30代前半/女性)

・「マレーシアでは、風邪薬は数百円で安く手に入る。低収入の人には無料」(マレーシア/40代前半/男性)

・「日本の方が高いですが、効果的です。ちなみに粉のまま飲む薬は日本で初めて見ました」(シリア/30代後半/男性)

・「高いです。タイでは300円以下で買えますが、日本では倍以上の金額がかかります」(タイ・40代前半・男性)

・「とても高いと思う。ロシアの2〜3倍くらい高い」(ロシア/20代前半/男性)

・「日本のほうが高いです。香港では平均的に500円です」(香港/20代後半/男性)

・「日本の薬は高いです。インドでは風邪薬は200円くらいです」(インド/30代前半/男性)

・「日本の方が高い。ポーランドでは500円」(ポーランド/30代前半/男性)

・「高いです。母国の風邪薬は250円〜ぐらいです」(パラグアイ/50代/女性)

・「高いです。ペルーは1錠100円から買えます」(ペルー/40代前半/女性)

・「高い。中国では100円〜300円台」(中国/20代前半/女性)

・「母国での風邪薬は約400円(3日分)」(スペイン/40代前半/女性)

○日本のほうが安い、または同程度

・「風邪薬などに関しては両国に安いものも高いものも種類がさまざまあり、違いはありません」(ドイツ/30代前半/男性)

・「大体、母国と同じぐらいです」(スペイン/30代前半/男性)

・「日本のドラッグストアの市販薬はたくさん入っていて、安いと思います。母国では物価がどんどん上がって、特に輸入品の薬の値段がすごく高くなりました」(エジプト/30代前半/女性)

・「日本の値段はあまり詳しくないが、ハンガリーの場合は一箱500円〜1,000円程度かな。たぶん、日本とそこまで変わらないかな(それでも、向こうの人にとってはだいぶ高く感じるんじゃないかなと)」(ハンガリー/30代後半/女性)

・「同じぐらいです」(オーストラリア/30代後半/女性)

■総評

風邪薬を比較例にした場合だと、「日本のほうが安い」という回答はまれで、多くが「日本の市販薬は高い」という印象を持っていることがわかった。日本と同じくらいという回答も散見され、母国では日本円で500円以下であることがほとんどのようだ。国によっては収入が低い場合は無料であるという回答もあった。

中には効能について「日本のほうが効果が弱い(強い)」などの声もあり、国によって認可されている有効成分の量などの違いもうかがえた。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2017年7月23日〜2017年8月23日

調査対象: 日本在住の外国人

調査数: 20名

調査方法: インターネット応募式アンケート