23日の起工式であいさつする陳菊高雄市長

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(高雄 28日 中央社)南部・高雄市に位置する中華民国海軍陸戦隊(海兵隊)の駐屯地「少康営区」(同市小港区)跡地で23日、公園整備工事がスタートした。広々とした都市公園の誕生で、同市で最も大気汚染が著しいとされてきた同地区が緑豊かな都市の肺へと大きな変貌を遂げる。竣工は来年10月末の予定。

小港区は、工場や石炭火力発電所などが面積の3分の1を占める工業地帯。少康営区は高雄国際空港にも隣接しており、周辺の住民は長い間、大気汚染や騒音に悩まされてきた。2012年に空き地となった同営区を巡り、地元から跡地の緑化を望む声が出ていたことなどから、高雄市政府が再開発に乗り出した。敷地面積約23ヘクタールのうち、約10ヘクタールが公園となり、残りの土地には、オフィスビル、ホテル、ショッピングモールなどの商業施設が建設される予定。

同市政府によると、公園内にはサービスセンターが建設される。展示や休憩など多目的に使えるほか、屋上の展望台からは、空港に離着陸する飛行機が間近で鑑賞できるという。地元住民ばかりでなく、観光客にとっても魅力的なスポットになりそうだ。

(汪淑芬/編集:塚越西穂)