エジル(中央)の先制ゴールで勢いに乗ったドイツは、ゴールショーを披露して17回連続19回目の本大会行きへ王手をかけた。 (C) Getty Images

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9月4日(現地時間)、ロシア・ワールドカップの予選が世界各国で行なわれ、欧州では9つの熱戦が各地で繰り広げられた。

 ここまで6つの本大会行きが決定しているが、この日の予選突破国はなし。しかし、ドイツとイングランドが、ロシア行きに王手というところまでこぎ着けた。
 
 グループCの首位を走るドイツは、シュツットガルトでノルウェーを迎え撃ったが、序盤から攻撃力が爆発。10分にエジルが先制点を挙げると、7分後にはドラクスラー、そして21分、39分とヴェルナーが連続して決めたところで、ほぼ勝利を確定させる。
 
 さらに後半も勢いは止まらず、50分にゴレツカ、79分にゴメスがダメを押したドイツは、守備でも堅さを見せてクリーンシートを達成。6-0の大勝を飾って、勝点を24に伸ばした。
 
 2位の北アイルランドの結果次第では、今節での予選突破が決まるところだったが、ライバルは難敵チェコを2-0で下し、勝点差5は維持された。
 
 次節(10月5日)はその北アイルランドとの直接対決であり、このアウェーマッチで引き分け以降の成績を残せば無条件でロシア行きは決まり、敗れても現時点でライバルを得失点差で19も離しており、さらに最終節(10月8日)はホームでのアゼルバイジャン戦ということで、ドイツの首位通過の可能性は非常に高い。
 
 一方、ウェンブリーでスロバキアと対戦したイングランドは、開始3分でロボトカの先制ゴールを許してしまったが、気を取り直してゲームを組み立て、37分にはダイアーが同点。そして後半に入り、59分にラッシュフォードがチャンスを確実に活かして逆転弾を放ち、リードを守り切った。
 
 これで勝点を20に伸ばし、2位スロバキアとの差を5に広げたイングランド。次節で勝てば無条件で、引き分け以下でも、下位の結果次第で本大会行きが決まる。残り2試合の相手は、スロベニア(10月5日)、リトアニア(10月8日)となっている。
 
 この日はグループEの3試合も行なわれたが、こちらは首位のポーランドがミリク(2点)とレバンドフスキのゴールでカザフスタンを下して勝点を19に伸ばしたものの、2位のデンマークとモンテネグロも勝利を飾り、勝点16でぴったりポーランドの背後に迫っている。
 
 この日の9試合の結果は、以下の通りである。
 
グループC
北アイルランド 2-0 チェコ
アゼルバイジャン 5-1 サンマリノ
ドイツ 6-0 ノルウェー
グループE
アルメニア 1-4 デンマーク
モンテネグロ 1-0 ルーマニア
ポーランド 3-0 カザフスタン
グループF
イングランド 2-1 スロバキア
スコットランド 2-0 マルタ
スロバキア 4-0 リトアニア