スライディング捕球するバエズ【写真:Getty Images】

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ファウルゾーンへ猛ダッシュ→スライディング捕球、MLB公式サイト「ヤバいキャッチ」

 カブスのハビアー・バエズ内野手が、26日(日本時間27日)の本拠地ナショナルズ戦でスーパーキャッチを見せた。マウンド上の上原浩治投手も帽子を脱ぎ、感謝した美技。若き名手のプレーには「ヤバいキャッチ」などと称賛の声が集まっている。

 2点リードで迎えた8回、上原が4番手でマウンドに上がると、先頭リンドがカウント2-2からスプリットを三塁後方のファウルゾーンへと打ち上げた。ただ、カブスは左打者のリンドに対してシフトを敷いていたため、定位置に三塁手がいない。すると、三遊間を一人でカバーする形となっていたバエズが猛ダッシュを始めた。

 上空の打球を見ながら全力疾走し、あっという間にファウルゾーンに入ると、最後にフェンスの位置を確認して足からスライディング。激しい衝突を避けながら、落下してきたボールを見事にグラブに収めた。

 圧倒的な守備範囲に、地元テレビ局の実況は「バエズのなんてキャッチだ!」と絶叫。解説者も「アメージングなプレーです」と称えた。敵地ナショナルズ・パークも大歓声に包まれるプレー。マウンド上の上原は帽子を掲げて感謝すると、バエズもこれに応えてグラブを突き上げた。

圧倒的な身体能力を誇るバエズ「これがベースボール魂」

 MLB公式ツイッターは、この動画を「バエズのヤバいキャッチ。(打球を)捕りたい、じゃない…捕るんだ」と言葉を添えて紹介。すると、コメント欄には絶賛の声が相次いだ。

「ファンタスティックキャッチ!」
「これがベースボール魂だ」
「今まで見た中で一番セクシーなプレーだ」
「ワオとしか言いようがない!見事なプレー」
「100点」

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にはプエルトリコ代表として出場し、二塁手でベストナインに輝いた24歳のバエズ。カブスでも二塁での出場が多いが、圧倒的な守備力からユーティリティープレーヤーとしても重宝されており、昨年は各ポジション両リーグ1人のみが表彰される「フィールディング・バイブル・アワード」を複数ポジション部門で受賞した。遊撃に入ったこの日は、他にもハーパーのライナーをダイビングキャッチする場面も。圧倒的な身体能力を生かした守備力の高さには定評がある。

 この回、上原は2死からグッドウィンにヒットを浴びたところで降板。それでも、後を継いだ投手陣が何とか無失点に抑えた。カブスは8投手によると決死の継投を見せ、最後は5-4で勝利。10ホールド目を挙げた上原は試合後に「勝って良かったぁ (o^^o) ナショナルズ…強いわ (^^;)」とつぶやいた。

 上原は2/3回を1安打無失点で防御率2.77。10球を投げてストライクは7球だった。カブスは39勝37敗でナ・リーグ中地区首位のブルワーズに1ゲーム差の2位となっている。