イブラヒモビッチの新天地はアトレティコ? 双方にメリットありか

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▽アトレティコ・マドリーが、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(35)の獲得に興味を示しているようだ。イタリア『トゥットスポルト』のレポートをスペイン『アス』や『マルカ』が伝えている。

▽18歳未満の選手の獲得および登録で違反があったとして、国際サッカー連盟(FIFA)から新たな選手登録の禁止処分を受けているアトレティコは、来年1月まで実質的に新戦力補強が不可能となっている。そのため、今夏に噂されたチェルシーのスペイン代表FWジエゴ・コスタ(28)やリヨンのフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼット(26)の獲得オペレーションが困難となっている。

▽『トゥットスポルト』の伝えるところによれば、アトレティコは今季限りでマンチェスター・ユナイテッドを退団するイブラヒモビッチを有効なオプションとして考えているという。

▽今年4月にヒザのじん帯を損傷して長期離脱中のイブラヒモビッチは、復帰までに半年以上を要するとみられ、現時点で所属先がない。先日、合意が報じられたメジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラシーや中国のクラブなど、多くのクラブからオファーが届いているといわれているが、同選手はヨーロッパのトップレベルでのプレー継続を望んでいる模様だ。

▽一方、アトレティコも今年1月まで選手を登録できないため、同選手の復帰が見込まれる来年1月までリハビリと共に戦術面のすり合わせを行える。そのため、選手とクラブ双方がシーズン後半戦に向けてしっかりとした準備ができる。

▽なお、アトレティコ移籍に向けた障害はイブラヒモビッチの年齢と高額なサラリーとなるが、同選手が減額に応じる可能性は十分にあるとみられている。

▽アトレティコにとっては、前述のジエゴ・コスタやラカゼットの獲得が最も有効なプランと思われるが、ロシア・ワールドカップ本大会前のシーズンにおいて半年間のレンタルや1月からの途中加入は大きなリスクがあり、選手側に敬遠される可能性が高い。したがって、イブラヒモビッチの獲得で新シーズンを乗り切り、来夏に本来のターゲット獲得に動くというプランは悪くない考えかもしれない。