中国国家統計局は20日、2016年10−12月期における中国の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増だったことを発表し、16年は同6.7%増の74兆4127億元(速報値、約1246兆円)だったことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国国家統計局は20日、2016年10-12月期における中国の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増だったことを発表し、16年は同6.7%増の74兆4127億元(速報値、約1246兆円)だったことを発表した。

 中国政府が掲げた6.5-7.0%という成長率目標をかろうじてクリアし、中国経済の成長が減速傾向にあることが改めて示されたが、それでも日本経済よりははるかに高い成長率を維持しているのは事実だ。

 中国メディアの今日頭条は20日、中国では近年、日本経済を軽視し、中国経済の発展に対して傲慢とも言える論調が増えていると伝える一方、「中国経済が急激な成長を遂げたのは事実だが、それは事実のごく一部分に過ぎない」と主張、日本経済と中国経済の差は依然として大きいと論じる記事を掲載した。

 記事は、国のGDPを比較した場合、日本のGDPから大きなインパクトを受けることはないとしながらも、東京のGDPを見てみると何と「上海を大きく上回っていることが分かる」と指摘。さらに、GDPはあくまでも国内または域内で生み出された付加価値の総額だが、日本は国外に莫大な資産を保有しており、日本経済の実力をGDPだけで正確に計ることはできないと論じた。

 また、製造業の生産効率や研究開発費の規模などを見ても、中国経済が日本経済に追いついたとは言えないと指摘。近年の中国では急激な経済成長を背景に、「これから世界には米国経済と欧州経済、そして中国経済を理解する経済学者がいれば十分」といったジョークまで存在すると伝える一方、こうしたジョークは日中経済の質を比較すれば「悪質な嘘」であることが分かると主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)