鶏卵は様々な料理に活用できる汎用性の高い食材の1つだが、中国メディアの大河網はこのほど、生卵は加熱調理した卵よりも栄養が豊富であるという情報に基づいて、多くの中国人たちが「日本人に見倣って生卵を食べ始めている」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 鶏卵は様々な料理に活用できる汎用性の高い食材の1つだが、中国メディアの大河網はこのほど、生卵は加熱調理した卵よりも栄養が豊富であるという情報に基づいて、多くの中国人たちが「日本人に見倣って生卵を食べ始めている」と伝えた。

 中国人はもともと生卵はもちろん、生モノを食べる習慣がなかった。そのため、生卵も生食用の鮮度管理は行われていないことが一般的だ。記事は、中国で生卵を食すると健康を害する恐れが高いため、「決して日本人に見倣って生卵を食べてはいけない」と警告した。

 続けて記事は、「日本人はいつも生卵を食べているのに何ともないのはなぜか」という疑問が生じるかもしれないとした後、その理由について日本の鶏卵の生産管理や衛生管理が制度化されており、食用卵はすべて低温殺菌されているため、基本的には販売されている鶏卵はすべて生食可能であると説明した。

 一般的に中国には鶏卵を生食するメニューを提供する飲食店はなく、また鶏卵を半熟状態で食するメニューを見かけることもない。つまり半熟卵のオムライスや半熟のゆで卵を楽しむということもないわけだが、それでも中国の一般家庭で愛されている卵料理のなかには、「西紅柿炒鶏蛋」というトマトと卵を炒めた料理もある。

 生卵と加熱調理した卵の栄養価は、熱に弱いビタミンB群などの減少が多少あるにしても、基本的に大きな差はないと言われる。従って日本のような生産衛生管理が実施されていない中国では鶏卵を無理に生食する必要はないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)