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AmazonではデータセンターからAWSへのデータ移動サービスとして「AWS Import/Export」を提供していて、2015年にそのオプションとして「AWS Snowball」を発表しましたが、2016年はさらにグレードアップしたオプションとして「AWS Snowball Edge」と、別方向に進化した「AWS Snowmobile」が発表されました。

AWS Snowball Edge - より多くのストレージ, ローカルエンドポイント, Lambdaファンクション | Amazon Web Services ブログ

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-snowball-edge-more-storage-local-endpoints-lambda-functions/

AWS Snowmobile - エクサバイトのデータを数週間でクラウドに移動 | Amazon Web Services ブログ

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-snowmobile-move-exabytes-of-data-to-the-cloud-in-weeks/

「AWS Snowball」は防水・耐衝撃ケースの中に50TBストレージを収納し、10Gbイーサネットで接続できるようにしたハードウェア。



Amazon Web Servicesのイベント「AWS re:Invent 2016」では、容量が100TBにアップした「AWS Snowball Edge」が発表されました。



しかし、データ容量がトータルでエクサバイト(ペタバイトの上)単位にまで至っていると、100TBのストレージを1万台は集める必要があります。そこで、エクサバイト規模のデータを移動させるために考えられたのが「AWS Snowmobile」です。45フィートコンテナに100PBストレージを搭載し、セミトレーラートラックで直接データ転送元のデータセンターへ移動、データを取り込んでAWSに転送します。



もしAWS Snowballのような10Gbイーサネットを利用した場合、エクサバイト級データを保持していると転送には26年かかる計算ですが、AWS Snowmobileを10台使えば6カ月程度にまで短縮できるとのことです。価格は公表されていませんが、「ネットワークベースのデータ転送モデルを使用するよりも高速で安価」だそうです。