仕事も恋も楽しめない…頭痛の原因になるNG生活習慣と対処法
これから楽しいイベントが目白押しの季節。
しかし、何日も前から楽しみにしていたのに頭痛！？ そうなると一気に気分が萎えてしまいますよね。一般的に“頭痛もち”と言われるのは慢性頭痛と呼ばれています。実は頭痛にはさまざまな種類があり、片頭痛（偏頭痛）、緊張型頭痛、群発頭痛の3つのタイプがあります。そのうち片頭痛についていうと、女性は男性の3.6倍、緊張型頭痛も男性の約1.5倍と女性の罹患率が多くなっている上に年齢別ではアラサーが多くなっています。
そこで今回は、予防医療推進協会の理事長を務める筆者が片頭痛と緊張型頭痛について日常生活でついやってしまいがちな頭痛を起こしやすくする生活習慣についてご紹介します。
■1：片頭痛はセロトニン不足が原因!?
PMSや生理痛の症状として頭痛が挙げられるように、女性ホルモンと頭痛の関係が指摘されています。排卵後、分泌が増えるプロゲステロン（黄体ホルモン）は、セロトニンの分泌を抑制するため頭痛が起こると言われています。片頭痛は片側もしくは両側のこめかみ付近に脈を打つようなズキズキとする鋭い痛みを生じます。痛みがひどくなると、お辞儀をするなどちょっとした動きでも痛みがひどくなるので動きたくなくなってしまいます。
朝はギリギリまで寝ていて、起きてすぐバタバタと動き回る。「どうせ帰るのは夜だから……」とカーテンを開けずに朝の時間を過ごす。マグロやカツオなどの魚はあまり食べない。おやつはお菓子でバナナやナッツ類はあまり食べない。そんな生活をしているとセロトニン不足が進み片頭痛を起こしやすくなってしまいます。
■2：緊張型頭痛はマグネシウム不足!?
ズキズキと脈を打つような片頭痛に対し、緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような痛みと表現されます。動くと痛みが増すのが片頭痛ですが緊張型頭痛は身体を動かすと痛みが和らぐのも特徴です。
要するに筋肉の緊張状態が続くことで頭痛が発症すると考えられているのですが、注意したいのは日常的な運動不足にカフェラテや生クリームを使用したスイーツ、チーズたっぷりのピザやグラタンなど乳製品の好きな人はカルシウムとマグネシウムのバランスが崩れ、マグネシウム不足となり頭痛を起こしやすくなること。
マグネシウムには筋肉の緊張をほぐす働きがある上に、便の水分を保ち便秘の改善にも役立つので是非、意識して摂って欲しい栄養素です。マグネシウムは納豆や味噌などの大豆製品、海藻類、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれています。
■3：アブラと糖質は摂り過ぎ注意！
一言にアブラといっても、まぐろのトロやアジ、サバなどに含まれるオメガ3脂肪酸は頭痛の原因となる炎症を抑えてくれます。それに対してサラダ油や乳脂肪などの動物性脂肪は炎症を促進。そして砂糖も炎症を促進し頭痛を助長してしまうので、魚食の少ない人、スイーツが好きな人は要注意。もちろんいずれの頭痛にもストレスが大きく関係しているので、頑張り過ぎないこと、そして1日5分でも10分でもいいので自分の時間を作ったり、マインドフルネスなどの実践でストレスの緩和を試みるといいでしょう。
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
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