大会連覇・賞金ランク1位奪還に向け、谷原秀人が首位タイで最終日に臨む(撮影:標英俊)

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<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 3日目◇5日◇総武CC 総武コース(7,214ヤード・パー70)>
 国内男子ツアー『HEIWA・PGM CHAMPIONSHI』3日目、トータル8アンダーで首位タイからスタートした谷原秀人は“66”とスコアを4つ伸ばして、稲森佑貴とともにトータル12アンダー首位キープ。だがショットの調子は本来の状態と程遠く、今季3勝目には不安を覗かせた。
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 「これだけ状態が悪いと緊張もしない。つねに真っすぐ飛ばすことしか考えていないので…」と余裕がない中での優勝争い。「我慢しかできなかったけど、毎ホール粘りながらできているのはいいこと。それができなかったら、5オーバーくらいですから」と自虐的な言葉が口をつくが、スコアを伸ばせた要因は得意としているグリーン上での美技だ。
 前半に1つ伸ばしてトータル9アンダーとし、首位を守ってハーフターンした谷原。後半立ち上がり10番で稲森が伸ばしたことで2位に後退したが、続く11番で約15メートルのパットを沈めると、再び1打差リードされて迎えた終盤17番で約10メートルを決めきって初優勝を狙う若手を逃がさず。
 「正直あんなプレーを見させられてワクワクしました(稲森)」と言わしめる巧者ぶりでスコアをまとめた。
 2日目終了後は最後まで練習場で打ち込み、懸念であるショットの修正に取り組んだが「逆に悪くなりました、原因が分からない」と一朝一夕では悩みは払拭できず。だが1打1打に集中して「結果的にスコアがついてきてくれればね」とプレーしたこの日のような粘りを継続すれば、ドラマチックなパットが今季3勝目を運んできてくれるかもしれない。

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