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デルタ航空(本拠: アトランタ)は現地時間の10月18日、ニューヨークを拠点に活躍するデザイナー、ザック・ポーゼンが手がける新ユニフォームの発表会をアトランタで開催。新ユニフォームは12月から2017年初めにかけて約1,000人が試着し、そのフィードバックによる微調整後、2018年の第1四半期から、客室乗務員、空港の地上職員、整備や空港ランプ職員など、全世界の6万人以上の接客および空港勤務の従業員が着用を予定している。

デルタ航空が客室業務員や空港の地上職員のユニフォームを刷新したのは2006年で、リチャード・タイラー氏のデザインによるものだった。整備やランプ職員など非顧客サービス部門のユニフォームを変更したのは2000年が最後となる。

新ユニフォームのデザインは、同社の歴史と航空会社らしさを尊重しつつ、大胆な配色とクラシックなスタイルを融合。従業員の見栄えとブランドを高めるものになっているとのこと。整備やランプ職員など、乗客と直接接しない従業員のユニフォームは、ザック・ポーゼンのデザインと色調アドバイスに基づき、米アパレルメーカー「ランズエンド」が製作する。

最高経営責任者のエド・バスティアン氏は、「世界最高の従業員には最高のユニフォームがふさわしい。この新しいコレクションは、クラシックな要素を備えながらもモダンです。ザックとデルタ航空のチームが協力して、時代を超越したファッショナブルな新ユニフォームを作り出しました。まさにデルタ航空の精神である思慮深さと革新性を体現しています」とコメントしている。

ザック・ポーゼン氏は、「デルタ航空の従業員の皆さんが、機能性やスタイリッシュさを犠牲にすることなく、仕事中もグラマラス(華やか)に見えるようにしたいと考えました。私は従業員の側に張り付いて、彼らがどのように衣服と触れ合うかを把握し、やる気が出るようなデザインを考えました。なぜなら私たちは、デルタ航空の世界中の従業員に、デルタ航空のブランドである自信と思慮深さを(ユニフォームを着ることで)体現してもらいたいと思ったからです」とコメントしている。

ポーゼンのデザインは、パスポート・プラム(米国パスポートと同じ色の濃い紫色)、クルージング・カーディナル(深い紅色)、グランドスピード・グラファイト(濃いグレー色)と名づけられたメインカラーと、スカイライン・スレート(グレーがかった濃い青色)とトラベリング・シスル(薄紫、アザミ色)のアクセントカラーを組み合わせ、接客チームと整備チームのユニフォームに統一感をもたらす。

今回のユニフォーム・コレクションには、数々の繊細なディテールが施されているとのこと。例として、女性用のトラベリング・シスル(薄紫、アザミ色)のブラウスには、シグニチャデザインであるウィング型の襟を採用。デルタ航空のロゴで、"ウィジット"と呼ばれる三角形のモチーフは、コレクション全体にアクセントとして用いられ、整備チームなど直接乗客に接しない部門のユニフォームには、アウターに目立つ形で取り入れられている。

客室乗務員と空港の旅客サービスの女性用ユニフォームには、フェミニンなフォルムのパスポート・プラム色のVネックドレスや、ペプラムセーター(フリルの付いたセーター)、ラップドレス、オットマン生地のスカート・スーツ、スウィング・ジャケット(揺れるデザインのジャケット)を用意。男性用コレクションには、グランドスピード・グラファイト(濃いグレー色)のスリーピース・スーツ、パスポート・プラム色のクルーネック・セーター、三角形のウィジットがプリントされたネクタイなどのアイテムを添えた。

空港のランプエリアや整備エリアなど、屋外を含む環境で働く従業員用には、ミッドレイヤー・セーター、スリー・イン・ワンのセーフティジャケット(ANSI jacket)、速乾性のポロシャツなどがラインナップされている。